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2008年07月15日

ワープする宇宙

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みなさま

『 ワープする宇宙  5 次元時空の謎を解く 』( NHK出版 )を、
やっと読み終えました。
読み終えたといっても、字を追っただけです。
岩田先生もお読みになられたそうですね。
岩田先生は、原書 “ Warped Passages:Unraveling
the Mysteries of the Universe’s Hidden Dimensions ”
(英語版)で、私は日本語訳で。(笑)
感想はいかがでしたか。

ですが、日本語でも通読するのは、大変でした。
だって、600 ページ以上もあるのですよ。
科学の書籍には珍しい明るいオレンジ色の表紙に
目を奪われて、購入してしまったのです。

おまけにこの本は、余剰次元から始まって、ヒッグス機構、超ひも理論、
ブレーンワールド … など最新の素粒子理論満載で
素人の私では一気に、というわけにはいかず
長い間本棚へしまい込んでおりました。
“ 5 次元 ”ってなんですか。
よく分かりません。( 正直すぎて、ごめんなさい。苦笑 )

著者の リサ・ランドール博士 は、去年タイムス誌の
世界に最も影響を与える 100 人のひとりに選ばれました。
また、ファッション雑誌の “ VOGUE ” で特集が組まれるほどの
素敵な女性でもあります。

山本先生は、ハーバード大学の素粒子物理で
ランドール博士と一緒にお仕事をされていたと伺っております。
なんだか華やかですね。
ぜひ、お話を聴かせていただきたく!
よろしくお願いいたします。

天満ふさこより

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2008年06月22日

“ノーベル物理学賞” がいっぱい?

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山本先生

はじめまして。天満でございます。

『 日経サイエンス 5 月号 』 に共同執筆されていた
「 動き始めた国際リニアコライダー構想 」 を
拝読いたしました。

記事の原題名は、“ Building the next-Generation Collider” で
SCIENTIFIC AMERICAN に掲載されたものを
山本先生が日本語に翻訳された特集でした。

私が今まで読んだ中で、最もわかりやすく
また ILC の全体像が浮かび上がるように
書かれていた記事だと思います。

さらに「 LHC と ILC - それぞれの役割 」 が記されていたことも
ふたつの大きなプロジェクトのつながりを知ることができて
勉強になりました。

山本先生は、ハーバード大学で教鞭をとっておられたそうですね。
ハーバードには、ワインバーグ博士とかグラショウ博士など
現在の素粒子論の基礎を創ったノーベル賞物理学者が
いらしたと聞いております。
先生は、博士たちにお会いになられましたか。

天満ふさこより

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2008年06月13日

新しいメンバー登場(予告編)

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みなさま

このたび、この「 物理屋往復書簡 」に東北大学教授の
山本均( やまもと ひとし )先生が
メンバーとして加わってくださることになりました。


≪ 山本均先生の Profile ≫

カリフォルニア工科大学大学院に留学し
スタンフォード線形加速器センター、フェルミ研究所等で
素粒子実験に携わる。
ハーバード大学准教授、ハワイ大学教授を経て現在東北大学教授。
"ILCの物理と実験に関する国際組織" のアジア代表を務めている。
趣味は茶道、ピアノ、インラインスケートなど。


これから、写真などを整えていきます。
みなさん、楽しみにしておいてください。

天満ふさこより

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2008年04月26日

『物理学はいかに創られたか』

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高橋先生、どうもありがとうございます。
物理学=数学を用いて記述するのですね。

『 日経サイエンス5月号 』に川合光先生と茂木健一郎氏の
対談が載っていました。
グッドタイミング!
そこでもう一度『 物理学はいかに創られたか 』( 岩波新書 )を
読んでみることにしました。
アインシュタインとインフェルトの共著です。

川合先生は、小学五年生でお読みになって
物理学の凄さに、強い感銘を受けられたのだと伺いました。
また小柴先生が、中学一年の時恩師からいただいて読まれ
「 物理学にはじめて出会った 」本であることも存じています。

私がこの本のことを知ったのは、大学生の時。
寺田寅彦の著作のなかに「 石原君 」という名前が出てきたからです。

この訳者の石原純博士は、東北帝大の理論物理学者でした。
教授だった彼は、歌人の原沙知緒と恋愛事件を起こし、
駆け落ちしてしまったのです。
そこで、当時私は何かオモシロイことが書かれていないかという
非常によこしまな動機で頁をめくりました。

今回、改版で読みました。
数式を使っていないことに、あらためて驚きました。
久しぶりに、順を追って頭で考えることをし、
上質な本の味わいをたっぷりと実感しました。

訳もすばらしいです。
文章にリズム感があって、おまけに明晰。
ちっとも古びた感じがしません。
この石原純という物理学者は、アララギ派の歌詠みでもあったのですね。

この本を著した1938年、レオポルト・インフェルトはアメリカにいました。
ユダヤ人である彼が、祖国ポーランドへ帰ることは
命に危険が迫ることを意味しました。
しかし、彼はその後アメリカのプリンストン研究所にむかえられます。
もしかしたら、この名著が彼の命を救ったといえるかも知れません。

天満ふさこより

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2008年04月02日

Re:超ひも理論

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岩田 先生

岩田先生の書簡を読んで、ふと…。
おととしの秋、広島で開催された「 究極の素粒子 ―超弦理論の展望― 」を
拝聴した時のことを思い出したのです。

スライドに映されたファインマン図( というのだろうと思います )と
「 超弦理論 」の専門用語…。
あれいらい私は、軽々しく “ ひも ” のことを言わなくなりました。(苦笑)

講演の最後に、川合光先生は、
小学五年生の時『 物理学はいかに創られたか 』を読み
高校時代に『 ファインマン物理学 』を読んで
感銘を受けたことを話されました。

私の本棚にあった本と、違いすぎます。(笑)
大学を卒業して読んだのは、同じファインマンでも
『 ご冗談でしょう、ファインマンさん 』( 岩波書店 )でした。

幼い時からの環境って大切ですね。
バレエ、特にクラシックバレエでは、プロのダンサーを目指す人は
子供の頃からの絶え間ない訓練が必要です。
それも世界に羽ばたくには、バレエ漬けの人生を覚悟しなければ
なりません。

物理を志す人も、何か若い時からの訓練が必要ですか?

天満ふさこより

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2008年03月23日

ムズカシイ話

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みなさま

> 素粒子関連の話をしはじめると、みんながすうっと引いていき、
> 遠くを見つめるような目になっていくような感じがします。
> 壁ができるんですよ。

岩田先生、ホントそうですね。
私も普段、素粒子についての話をすることはありません。
いきなり「 私たちは素粒子でできています 」なんて話しはじめたら
みんな口ぽか~ん、としてしまうでしょう。
ムズカシイし、目に見えないし、そのうえ絵に描くこともできませんから。

一度だけ、「 超ひも理論 」の講演を拝聴したことがあります。
京都大学の川合光先生の御講演です。
それは、一般初心者向けの本で読んだのとは、全く異なる世界でした。
「 確率振幅 」
「 非摂動効果 」
「 無限多体効果 」
この日本語で表わされたものは何なのか…?。

もう頭が驚きすぎて、講演中居眠りをすることもできませんでした。
“ 場違い ”という言葉で頭がいっぱいになりました。
脳みそが、家庭用のパソコンと、スーパーコンピューターくらい
違うのかも、と真剣に考え込んだくらいでした。
( 他の聴衆は、理解しておられたのか、尋ねてみたかった。 )

理論を実験で検証するのが、先生方のお仕事だと伺っていますが
理論物理は、お得意でしょうか?

天満 ふさこより

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2008年02月03日

『筑波の恋』

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みなさま

KEK から年賀状をいただきました。
これは、Belle の測定器でしょうか。
色がキレイで、造形的にも素敵です。

KEK の住所を見ていたら、以前読んだ短編小説を
思い出しました。
清水義範氏の『 筑波の恋 』です。
お読みになったことがありますか?
つくばが舞台です。

主人公の千田康之は、筑波学園都市に住む独身の研究者。
彼女イナイ歴 31 年。

その彼が、お見合いをします。
初デートで、熱力学の研究者である千田に
あろうことか熱エントロピーの話題をふってしまったのですから、
さあ大変!

彼はだんだんノッてきて、相手の女性の気持ちなどお構いなしに
蒸気機関から、ジェットコースター、ヒートデス、
最後は「 マックスウェルの悪魔 」の話までいってしまいます。

熱エントロピーの話を「 心ゆくまでやってしまった 」主人公は
次回のデートを楽しみにしている様子ですが
…さてどうなるんでしょう

何気ないやりとりですが、ふたりの会話とその内なる声を
読んでいると、こういうの、いかにもありそう、
と苦笑してしまいます。

小説の途中に
「 もうどうなってもしらない 」
「 デートの話題にこれはないんじゃないだろうか 」
「 そんなことどうだっていいやとまともな人間は思う 」

と、傍観者になりきった作者の一文があって
これがまたいいんです。

ここでこんなことを書くと、おこられそう(笑)と思いながら
清水ワールドをお薦めしてみました。
*『 ジャンケン入門 』( 大陸書房 )所収

天満ふさこより

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2008年01月25日

雨畑(あまはた)硯

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集中しなければならないのに、どうしても頭の中がバラバラになっていて
気が散って仕方が無いときは、「 墨書 」します。
お習字するわけです。( 私、変わっていますか? )

墨を摺って、墨液を筆に付けて穂先を整える、この所作がイイのです。
それから、写経でも仮名でもよいのですが、
細い筆で、写経用紙や料紙に書き散らします。

書いていくにつれて、筆が自分の体の一部のように思い通りに動き
心と体が、ピタッとひとつになった感覚がしてくると
しめた!と思い、紙と鉛筆を取り出し、文章を書くほうにうつります。

以前、「 御香 」を調合する教室に、行ったことがあります。
丁子、沈香、白檀、桂皮、麝香( ジャコウ )などを乳鉢に入れて
小さなスリコギで摺り、練香を作るのですが、そのとき、
「 これ、墨を摺った時と同じ匂いがします 」
と先生に申し上げたら、
「 よくお分かりですね。この『 龍脳( リュウノウ )』という材料は
高級な墨にも使われています。 」
と言われました。

漢方薬でもある「 龍脳 」には、気をよくする働きがあるそうです。
かの中国の玄宗皇帝が、楊貴妃に贈った香木としても有名ですよね。
たぶん、墨を均一に摺るという行為が、精神を集中させるのと、
龍脳の香りが、心を落ち着けてくれるのでしょう。
昔の人もこうやって、精神を統一してきたのではないでしょうか。

年末に、新しい硯を購入しました。
中国の名品、端渓( たんけい )や歙州( きんじゅう )硯ではありません。
「雨畑( あまはた )硯」といいます。
山梨県の名産品です。( 岩田先生が住んでおられる山梨県ですよ )

私にとっては、高価な硯だったのですが、
黒くて滑らかで、品のよい艶と、
自然石を生かした造形に魅せられて、買ってしまいました。
大切に使います。

天満ふさこより

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2008年01月21日

考え事をするときは…?

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> ところで、皆さんは考え事をしたり、
> 考えをまとめたりするときはどうしていますか?

ええっ? 難しい質問ですね。
このごろ、あまり考えていません。(笑)
私にとって、大切な考え事、
それから考えをまとめる方法のひとつに
「 文章を書く 」ことがあります。

何かを書かなければいけないときは、土曜日の午前中、
それから昼食後の時間を使います。
大きな窓があること、風通しがよいこと、静かであること…、
そして天然素材が使ってある、こういう部屋がいいですね。

高橋先生のように、テレビを見ながら別のことを考える、
というのは、私には無理です。
また、夜になると、頭の中が曇ってしまい、
新しいことがひらめかないので、これもNG。

自分をからっぽにして、
内側からリズムが出てくるのを、静かに待ちます。

天満ふさこより

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2008年01月09日

「ガリレオ」

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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

(「物理屋往復書簡」も冬休みをしてしまいました)

…… 今、或るテレビ番組が話題になっています。
番組の名前を「 ガリレオ 」といいます。
でも、ここでの「 ガリレオ 」は、望遠鏡とか振り子の実験で有名な
あの Galileo Galilei ではありません。

「 ガリレオ 」というのは、東野圭吾氏原作の、小説のテレビドラマ化で
福山雅治演じる帝都大学准教授、天才物理学者の湯川学が、
数々の難事件を解決していくというものです。
去年の 10 月から、月曜日の夜 9 時、
通称「 月 9 ( ゲツク ) 」で放映されました。
高視聴率だったので、映画化も決定したとか。

お正月に、私も『 探偵ガリレオ 』( 文春文庫 )を買って
読んでみました。
本の後ろにある「 解説 」を読むと、
主人公の湯川学のイメージキャラクターは、
福山雅治ではなかったのですね。
さて、誰だったしょう?( フフッ )

岩田先生は、残念ながらテレビをご覧になって
いらっしゃらないそうですが、
高橋先生が、いろいろおっしゃりたいことがあるらしい…です。(笑)

それでは、高橋先生どうぞ!

天満ふさこより

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2007年12月31日

今年を振り返って

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みなさま

このところ、音信不通だと思っていたら、
おふたりとも非常にお忙しかったようですね。

今年は、自分の人生を振り返っても、
特別な一年でした。
本を 2 冊、世の中に送り出せたということは、
たいへん大きな経験でした。

いるべき時に、いるべき所にいると
信じられないような力を出すことができます。
そこに、他の誰でもない自分もいたのですね。

「 星座 」 を探しあてたことも然り。
「 ビッグバンをつくりだせ 」 を出版できたことも然り。
私にとっては、一生にどれだけあるかわからない
まさに「 時代と出合った 」 …… 一年でした。

2 年前の冬、小柴先生の講演会に出かけたとき
「 物理屋往復書簡 」 に関わることになるとは
思ってもみませんでした。自分が講演することなど
選択肢すらありませんでした。( 今でも、信じられません。 )
まさかリニアコライダーのことが、本の形になって
書店に並ぶことなど、考えも及ばないことだったのです。

あまりにも、たくさんのことが起こりすぎて
現実感がなかったくらいの一年でした。
先生方は、いかがでしたか?

来年は、いよいよ CERN の LHC が稼動し
新しいエネルギー領域に足をふみ入れる年になります。
まさに、新しい時代の幕開けですね!
( 来年の抱負は、ここじゃあ書けませんから
年が変わる頃メールででも。 )

では、よいお年を。

天満ふさこより

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2007年12月19日

12/8 (土)講演会へ行ってきました

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岩田 先生

メールをどうもありがとうございました。
パソコンでは、毎日悪戦苦闘をしています。
Windows Vista は、まだ使い勝手がわかりませんし、
そのほかのソフトも、あちこちのボタンをさわって、オロオロしている状態。
テレビ電話もしてみたいのですが将来の課題?になりそうです。
パソコンは、日々進化を遂げていますが、私のほうは成長が
止まっていたようです。

先日「 粒子加速器を用いた素粒子・原子核・宇宙の物理学 」
https://www.hepl.hiroshima-u.ac.jp/public/hiroshima-kek-07/
へ出かけてきました。
ちょうど 2 年前広島大学で開催された KEK との連携講演会のときは
わからないことだらけでした。
専門用語が出てくると、その時点でお手上げ。( 苦笑 )

ところが、今回は、結構理解できたのです。
( 高校生も聴講していましたので、少しくらい私が解っても、
あたりまえなのですが。 )
講演は、三つともわかりやすく工夫されていました。

本の原稿を作るときに、理論の基礎からマシンのこと…
初心者向けに、何から何まで丁寧に教えていただいたおかげで、
いろいろなもののつながりが、見えるようになったからでしょう。
こちらは、頭がちょっと進歩しました。

東京大学の早野龍五先生のスライドは、びっくりするほどキレイでした。
グラフも写真も、色のグラデーションもお洒落。フォントまで素敵。
今年の初めに盛り上がった『 天使と悪魔 』の話題から入っていったので
興味津々でした。
反物質を 1g 取り出すのに、どれくらいかかるのか知りたくて
岩田先生に計算させてしまったことを思い出しました。
スライドを見ながら、次に何が出てくるかな、とワクワクするほどでした。

今、理科離れ、それから理数系の学力低下が心配されていますが
もし「 物理屋往復書簡 」「 ビッグバンをつくりだせ 」
がなかったら、私も最先端の物理のことを
一生知らないままで生きていったのだろうと思うと、
ちょっと怖くなりました。

天満ふさこより

追伸:
先月、GIVENCHY から ange ou démon ( アンジュ デモン )という
香水が発売されました。雫型のボトルが、魅力的。
これって『 天使と悪魔 』とは、関係がない?

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2007年12月10日

ヒカリから、望み?

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みなさま

11 月 28 日の中国新聞に「 ビッグバンをつくりだせ 」の紹介が
載りました。これもカラーでした。
書籍は、 1 年に 7 万冊以上も新刊が出るそうですから、
紙上で取り上げてもらえるということは、大変幸運なことです。
里田記者、ありがとうございました。

高橋先生が、12 月号の『 パリティ 』にお書きになったと伺ったので
どんなものか読んでみようと、取り寄せてみました。
岩田先生も、以前執筆なさったことがあるそうですね。
「 結晶によるビーム操作 」ですって。
チャネリング現象って何…?
物理の専門誌は、難しすぎます。(苦笑)

先生方が、IT がお得意なことは、2 年前すぐにわかりました。
本の作りかたも、もちろん手書きではありませんでした。
インターネットを最大限、駆使します。

原稿を見るときに大変だったのは、サーバーにアップロードされた文字が
小さいことでした。印刷してもまだ小さい…。
おまけに、記号もたくさんあります。
老眼だなんて、認めたくありませんが、
大きな画面だったらなあ、とは感じてはおりました。
パソコンも私と一緒で許容量が狭かったので、ダウンロードできず、
添付ファイルで送ってもらったこともありましたね。

手書き、アナログ派、おまけに機械オンチ(方向オンチもある)、
「 物理屋往復書簡 」が始まる前は、アンチ・ケイタイ依存症で、
ケイタイを家に置いたまま出掛けるのはしょっちゅう、、、
マナーモードにしたまま、カバンの中で冷たくなっていることもありました。
ケイタイに繋がらないからと、自宅に掛かってきて、
やっと電池が切れていたことに気付いたくらいです。

パソコンと周辺機器は、素直に(笑)ご意見を聞いて、購入しました。
早くインターネットに接続してみたくて、業者の方が来てくださるのが待てず
自分でやってみました。
無線 LAN に何度かトライして、反応があったときは、うれしかった。
以前の私でしたら、考えられませんよぉー。

ワイヤレスになったぶん、少し部屋の中がすっきりしてきました。
私の頭の中もそうなるとよいのですが…。

天満ふさこより

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2007年11月24日

山梨日日新聞掲載

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みなさま

「 ビッグバンをつくりだせ 」の新刊紹介が、
10 月 30 日の中日新聞・東京新聞の朝刊に載りました。
送っていただいた新聞記事を拝見して、うれしくなりました。

すると、11 月 16 日の山梨日日新聞に、
岩田先生のインタビューが掲載されました。
5 段ぶちぬき!( オホホ、言葉遣いが悪いでしょうか…。 )
A4 サイズに収まりきらないほど、大きな扱いです。
驚きました! おまけにカラー記事なんです。
山梨日日新聞の桑原久美子さん、わかりやすく
よくまとまった記事を書いてくださって、ありがとうございました。

インタビューがあった 11 月 1 日は、
なんと中日ドラゴンズが 53 年ぶりに日本一に輝いた日です。
ドラゴンズファンの岩田先生にとっては、
新粒子が見つかったくらい歴史的な日でもありました。

私は東京新聞夕刊の名物コラムである「 大波小波 」に
「 女性の執念 」というタイトルで載ったことがあります。
( このタイトルを見た瞬間、頭に火のついたロウソクを立て
手には藁人形と五寸釘を持っている「 鬼女 」を想像してしまったのでしたが。笑 )

そのコラムの中でペンネーム、イケメンさんが、
「 女性だから関係者の気持ちもほぐれて 」取材がうまくいったのでは
と書かれていました。
岩田先生は、インタビューにアガったのではなく、
若い女性にアガったのではないですか?と、私はからかいました。

紙面のカラー写真の岩田先生は、優しい笑顔でした。
web では、こうして茶化していますが、
岩田先生は、スゴイ先生なんだ!
…… 新聞記事を読んで、私はあらためてうなづいたのでした。

天満ふさこより

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2007年10月20日

Re:祝出版 「ビッグバンをつくりだせ」

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高橋先生

本の出版、おめでとうございます。
やっとできましたね。
できるまでは、いろいろありました。(涙)
私の名前も入れてくださって、ありがとうございます。

> そもそもこの本の目的
> 「 天満さんのような “ 素粒子・宇宙大好きな一般の方 ” に
> ILC を分かりやすく紹介する 」
> ことは、どのくらい達成できたのでしょう?

いきなり、直球がきました。( ストレートな質問だわ )
私の素粒子や宇宙の 「 好き 」 は、科学雑誌のカラーページを
めくる程度でした。
ですが、岩田先生の共著を拝読したり、両先生からできあがった
原稿を見せていただくうちに、これは大変なことを提案してしまった
と青くなりました。
リニアコライダーを知ろうとすることは、素粒子の理論はもちろん
その実験の方法や、マシンとその技術、社会との関わりまでも
知らなければならないことに気づいたのです。

文章の 「 てにをは 」 を直すくらいでしたら、簡単なのですが
なにかスッキリしない、
ぴたっと当てはまらない感じを文章で伝えることは、
自分でもかなり勉強をしないと、無理でした。

おまけに、先生方は、論理的で、議論好き!
感覚だけで答えようとして、整合性のないことを書いていると
はねつけられてしまいます。( 笑 )

ですが、こういう巨大なプロジェクトを研究構想の段階で
一般の人にも分かってもらえるよう、本にしてしまった!
これはすごいのではないかしら。

素粒子や宇宙のことを好きな方だけでなく
ILCマシンの解説では、産業界の方にもきっと興味を持っていただける、
そう思っています

達成度を数値で表すことはできませんが、
達成感はヒシヒシ感じています。

天満ふさこより

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2007年10月09日

Re:物理屋往復書簡 一周年記念

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みなさま

そうです。
一周年の日、高橋先生のエントリーが
ちょうど「 100個目 」でした。
実際にやり取りが始まったのは、1 年 10 ヶ月も前でしたから
よくがんばったなあ、と感慨深いものがありました。

私にとって大変だったのは、文字だけでコミュニケーションを
はかるということです。

先生方は、E メール歴 20 年以上のキャリアをお持ちですから
メールだけのやりとりでも特に問題がない?ようです。
ですが、私はもともと身体芸術のバレエが好きで
五感をできるだけ使いたい性質ですから、
パソコンの画面に浮かぶ文字だけを見て、感覚を研ぎ澄ますのは、
努力の要ることでした。(これだけは、今でも慣れないのです。)

例えば、「 面白い 」と書かれると、顔の表情や、雰囲気、
また声の抑揚などがわかりませんので、funny なのか、
interesting か、それとも exciting の意味なのか
自分で推察するしかありません。

真面目に書いているのに、「 面白い 」とコメントされると
興味深いという意味には取れず、笑われているような気がして、
ずいぶんと冷たい返事になったこともありましたね。(苦笑)
言葉の選び方というのは、大変難しいです。

あまり気負わず、かと言って、くだけ過ぎず、
ほどよく続けられるとよいですね。

天満ふさこより

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2007年09月24日

『「 震災日記 」 より 』 ( 寺田寅彦 )

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みなさま

サンフランシスコ大地震のことは、私も覚えています。
テレビのニュースで見た、高速道路があちこちで寸断された映像に驚いて
慌てて知人の安否を確かめました。

寺田寅彦の随筆に 『「 震災日記 」より 』 というのがあります。
これは、大正 12 年( 1923年 ) 9 月 1 日、
関東大震災のときの、自らの体験を記したものです。

東京が大地震にみまわれた時、
彼は上野の二科会展覧会の喫茶店で、紅茶を飲んでいました。
急激な地震の主要動が来たとき、
彼は地球物理学者らしく、自分の居た建物の揺れの周期を
観察しています。
その揺れ方から、この建物は大丈夫だと直感し

「 この珍しい強震の振動の経過をできるだけくわしく
観察しようと思って骨を折っていた 」『 寺田寅彦全集 』( 岩波書店 )

といいます。
まわりはわれ勝ちに、一人残らず出口から建物の外へ
出て行ってしまっていたので、勘定をすることができません。
やっと戻ってきたボーイに、寅彦は勘定を払い、
ひどく丁寧に礼を言われたりしています。
そして非常に多くの家屋が倒壊したために起こる、
ひどい土ぼこりのにおいに大火を予想しながら、家に着くのです。

私は、この随筆を繰り返し読んでいたので、美術館で地震に遭ったときも
『 震災日記 』と一緒だ!と思い、慌てずに済んだのでした。

ちなみに、この関東大震災のとき、二階に赤ん坊が寝ていたにもかかわらず、
自分だけ先に外へ逃げ出し、あとで奥さんに
「 赤ん坊が寝ているのを知っていて、自分ばかり先に逃げるとは
どんな考えですか 」
と叱責された作家がいます。

この作家の名前を芥川龍之介といい、この時、生後十ヶ月の赤ん坊は、
多加ちゃんこと、芥川多加志といいました。
『 追想 芥川龍之介 芥川文述 中野妙子記 ( 筑摩書房 ) 』 

天満ふさこより

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2007年09月14日

防災の日

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みなさま

9 月 1 日は、「 防災の日 」でした。
テレビで、地震の被災地の映像を見るたびに、胸が痛みます。

今から 6 年前の 3 月 24 日の午後でした。
ちょうどそのとき、ひろしま美術館へ「 古伊万里のすべて 」
という特別展を観に行っていました。
地下一階の展示室で、焼き物を見はじめたとき、
いきなり足元を巨大な槌で殴りつけたような、
突き上げるような振動がきました。

「 あっ、地震だ! 」
とすぐにわかりました。

陳列棚の陶磁器が、小さなジャンプを始めました。
急いで展示品のガラスの前を離れ、中央の柱につかまりました。
すると、ぐらっ、ぐらっと激しい横揺れがきました。
こんな大きな地震、今まで経験したことがありません。

ですが、地下一階の鉄骨コンクリート造の部屋で、
もともと美術品を守るための部屋ですから
この揺れならどこよりも安全なシェルターだろう、そう思いました。
どうしてこんなに落ち着いていられたのか、それには理由があります。
寺田寅彦の随筆を読んでいたからです。

びっくりしたのは、観覧者がワーッと叫び声をあげて
われ先にと、入り口のガラス扉のところへ殺到したことでした。
誰かが倒れたら、どうなるんでしょう…。
次の大きな揺れがきたとき、みんな走って地上へ逃げてしまいました。
展示室に残っていたのは、私と母、それからあと二人くらいだった
と記憶しています。

いつもの数倍の時間かかって、自宅へたどり着き、ゾッとしました。
2 階の私の部屋は、最初扉が開きませんでした。

十数年分のダンスマガジンを、本棚と洋服ダンスの上の縁に
グルリ並べていたのです。
それが地震の揺れでほとんどが落ちてしまっていました。
この部屋にいたら、無傷ではいられなかったかも知れない…。

入り口に殺到する人のことを怖がったくせに、
まず自分のことが、何もできていなかったのです。

自宅の屋根瓦が大きく波打っていることを知ったのは、
翌日のことでした。
この地震は、マグニチュード 6.7 で、
「 芸予地震 」と呼ばれています。

天満ふさこより

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2007年08月23日

Re:ブライアン・メイと天文学

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高橋 先生

メールを拝読いたしました。
Queen のブライアン・メイ氏ですね。
私も日経で小さな記事を読みました。

ちょうど、モーリス・ベジャール・バレエ団の
「 バレエ・フォー・ライフ 」が 2008 年 6 月に
再公演されることを知ったばかりでした。
これは、Queen のボーカリスト、フレディー・マーキュリーと
伝説のダンサー、ジョルジュ・ドンという亡き二人のために
振付家ベジャールが捧げた作品( オマージュ )です。
全編に Queen とモーツァルトの音楽が使われている
生と死がテーマの感動作なのです。
私なんか、観ていて燃えてくるものがありますもの。(笑)

ブライアン・メイ氏は、
" BANG! THE COMPLETE HISTORY OF THE UNIVERSE ”
邦訳は
「 BANG!宇宙の起源と進化の不思議 」( ソフトバンククリエィティブ )
http://www.sbcr.jp/books/products/detail.asp?sku=4797340075

を共著で出版しておられました。
すごい!彼は、二十代からずっと夢の卵をあたため続けていたのですね。
Queen の天才ギタリストが、天文学の博士論文を出してしまった…。

私は、ある分野で頂点を極めた人というのは、全く別の分野でも
案外スルッと、うまいこといってしまうのではないか
と感じています。
「 道を究めた人 」というのは、すべてのことに通ずる原理、法則を
体得しているように思えるのです。
そういう揺ぎない基礎を持っていると、応用や変形が利きますよね。

これまで知の世界は、大学や研究所などの強固な壁に守られていました。
しかし、インターネットの発明によって、パソコンを通じ、
誰でも簡単に、世界中の知にアクセスすることが
できるようになりました。
現在では、最前線の科学者の最新の論文まで、web で閲覧することが
可能になったと伺っています。

もちろん、大学院へ進み、博士課程を経て、博士号をとるというのが
主流であることは変わらないでしょうが、今までとは異なった形での
博士号の取得がでてきても不思議ではないでしょう。

( 前にも書きましたが )
www こと、World Wide Web は、素粒子物理学の世界で使われ、
世界中に広がりました。
もしそういう変化が現れてきたとしたら、それを影で後押ししたのは
実は素粒子物理学者だった…? と言えるのかも知れません。

天満ふさこより

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2007年08月02日

Re:続「星座」になった人

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みなさま

大森先生、ありがとうございます。
「 鎌倉ものがたり 」を 2 冊買って読みました。
ミステリー作家の一色先生の活躍、面白いですね。

ですが、「 星座 」を探しているときは、
ちっともほのぼのしていませんでした。( 苦笑 )
早く見つけなければ、捨てられてしまうかも知れない…。
毎日崖っぷち。
無念の死を遂げた人の想いを受け止めるというのは、大変なことでした。
でも、そんな中でもうれしいことがあったのです。

「 海外でも芥川文学の評価は高い 」
と本文で書いていたら、
「 例えば、どのように? 」
と編集長の矢代さんからコメントがきました。
そこでJay Rubin氏( ハーバード大学名誉教授 )が、
PENGUIN CLASSICS から出された
" Rashomom and Seventeen Other Stories " のことをあげました。
" THE BABY’S SICKNESS " には、
" Taka " こと、多加志さんも載っていますよ、って。
すると、「 この本は、春に我が社から出ることになっています 」
と言われました。
ええーっ、またつながっている!?!?

その本は、世界のハルキこと、村上春樹氏が序文を書いて
おられたことでも有名でした
『 芥川龍之介短篇集 』 ジェイ・ルービン編 ( 新潮社 )
http://www.shinchosha.co.jp/book/304871/
そして、芥川龍之介没後八十年を記念して、
私の本も同じ日に発売してくださることになったのです。

えっ、あのジェイ・ルービン先生と、それから世界のハルキと
ほんの一瞬でも一緒にお仕事ができる!!!
驚くようなセレンディピティー( 幸福な偶然 )でしょう。

(あのぅ、村上春樹氏ってご存知でしょうか?
フランツ・カフカ賞や、フランク・オコナー国際短編賞も
受賞され、次はノーベル賞では…と期待されているんです。)

その本には、村上春樹氏の 18 頁にもわたる Introduction が
載っているのですが、知らない単語がたくさんあって、
最初から最後まで辞書と首っ引きでした。
"The Makioka Sisters " ( 「 細雪 」谷崎潤一郎 )
" A Spinning Gear "( 「 歯車 」芥川龍之介 )
英訳するとこうなんですね。
( あとで知ったのですが、この Introduction は、
ルービン先生の英訳だったそうです。
どうりで、こなれた、パーフェクトな英語だったわけです。笑 )

本屋さんに、私の本とルービン先生の本が並んで置いてありました。
ルービン先生の表紙は、蜘蛛の糸をつたって下りてきている( 登っている? )
クモを、猫が立ち上がって捕まえようとしています。
この 2 冊を見ていると、私には多加志さんとお父さんである芥川龍之介が
仲良く並んでいるような気がして、ジーンとしてしまったのでした。

> 昔の方が科学と文学の関係が近かったのだと思います。

夏休みには、数式だけでなく、ぜひ美しい日本語にもふれていただきたく…。

天満ふさこより

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2007年07月28日

続 「 星座 」になった人

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KEKの大森先生より、メールをいただきました。
先生の御了承を得て、紹介いたします。

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天満様へ

『「 星座 」になった人』を読みました。

面白かったです。

正直に言うと私は文学とはあまり縁がなく、
芥川龍之介の小説も、中学校や高校の教科書に出てくるものを
読んだ事がある程度です。

芥川龍之介に3人の子供があるという事も、
新潮7月号に載った天満さんの解説を読むまで、知りませんでした。

そんな私ですが『「 星座 」になった人』を読んでみると
天満さんが「 多加志さん 」の足跡をつかもうと奮闘する様子が
生き生きと描かれていて一気に読めました。

とくに見知らぬ人にメールを書く時に、
少し時間を空けてからメールの文章を見直す話や、
電話を前に緊張している様子などは、
私自身も全く同じですので、非常に共感しました。

また天満さんが、瀧村さんと神奈川近代文学館を訪ねる場面などは、
私の好きなマンガ 『 鎌倉ものがたり 』 西岸良平 著( 双葉社 )
http://www.futabasha.co.jp/?isbn=978-4-575-83370-6 の中で
同じ様なシーンがあったような気がして、
ホウホウとうなずきました。
天満さんは 『 鎌倉ものがたり 』 をご存知ですか。

「 多加志さん 」が天文や科学に興味を持っていたようだとの
話ですが、昔の文学者にはそのような人が多かったみたいですね。

宮沢賢治もそのような影響を受けていて、
それが 『 銀河鉄道の夜 』 にも現れていると竹内薫さん( 科学解説者 )の
本で読んだような気がします。

昔の方が科学と文学の関係が近かったのだと思います。
今は科学が難解・細分化・専門化しすぎていて、
やってる当人達も、科学のごくごく一部しか
分からなくなっているのが実情だと思います。

科学を咀嚼する努力が必要かなと思います。

大森恒彦より

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2007年07月24日

Re:「星座」になった人(今日は…河童忌)

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みなさま

岩田先生、もう読んでくださったのですか。
ありがとうございます。
長かったでしょう。(笑)
まだ、本が出て間がないのに、全部読んでいただいて
本当にうれしいです。

> 『 「 星座 」になった人 』では、著者がほぼゼロから出発して、
> 「 多加志さん 」についての情報を捜し求める行動と、
> やっとみつかった情報の源と内容を述べて、
> 全体像をつかもうとしています。

そうなんです。
まさに、無から有を創り出す " ビックバン " 状態。
リニアコライダーとおんなじ。( 笑 )

本を作りはじめたのは、去年の秋です。
物理屋往復書簡のコンテンツが始まる少し前でした。
ですが、こういう形で本を出した経験もありません。

編集長の矢代さんと初めてお会いしたとき、たまたま
リニアコライダーの話をしたら、小柴先生の
「『やれば、できる。』 http://www.shinchosha.co.jp/book/107021/
は、私が作りました。」と言われました。

また、つながっていた…!?!?
そのとき、「 期待に答えられるかどうかはわからないけれど、
とにかくやってみよう 」と決心しました。
文芸系の出版社だと伺っていましたので、私の頭の中では
素粒子物理とは結びつかなかったんです。

それからは、御存知のように、怒涛の日々( 苦笑 )でした。
よく倒れなかったなあ、と自分でも不思議なくらいです。
宇部での小柴先生の講演会の題名が「 やればできる 」…。
私はそのあとすぐ、平成基礎科学財団の賛助会員になりましたよ。(笑)

本もリニアコライダーのように、非常に多くの方々が関わって
作り上げることを知りました。
自分の名前が出るわけでもないのに、編集の方、校閲の方、
装幀の担当者、印刷所、営業の方・・・みなさま本当によくして
くださいました。心から感謝しています。

できたての本を持って、慈眼寺の墓所へお参りに行きました。
今回だけは、お花も華やかにしました。
手を合わせながら、涙が出るかなあ、と思ったのですが、
泣きませんでした。
できることは、全部したからでしょう。

天満ふさこより

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2007年07月07日

<七夕> 愛はすべてを超える?

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岩田 先生

お願いですから「 広島は日本海に面していると信じていました。 」
なんて、書かないでください!!!
岩田先生は、名誉教授の肩書きを、ふたつもお持ちなんですから。(苦笑)

ところで、今日は七夕ですね。
こちらは、お天気があまりよくないのですが
織姫様と彦星様は、逢えるでしょうか?
願い事は、たくさんあるので、
いろいろ訊いていただきたいのです。(笑)

以前受けた、星の講義で
ベガ( Vega 琴座の織女星 )とアルタイル( Altair わし座の牽牛星 )は
15 光年離れている。
光は、一年に 1 光年しか進めないから、
単純に考えても、7.5 光年かかる。
よって、ふたりは 1 年に一度逢えないのだ、と言われたことがあります。
ロマンティックな気分が吹き飛びました。

愛は、時間も空間も…すべてを超えるんです!

天満ふさこより

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2007年06月22日

天才・ダ・ヴィンチ

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メールをありがとうございました。

すみません。脳は筋肉でできているのだとばかり、思っていました。
私のは、そうなのかも知れません。( 笑 )

> すごい努力が必要と言うよりも、
> すごく努力できる能力こそ必要かなと思えてきます。

私は、好きで好きで仕方のないことだったら、言われなくても頑張ります。
それから 「 自分がやらなきゃ、誰がするの! 」 という使命感にかられても、
努力しそうです。
「 天才とは1% の才能と99% の努力である 」と言ったと伝えられているのは
エジソンでしたね。

天才で思い出しましたが、先月東京国立博物館で
レオナルド・ダ・ヴィンチの 『 受胎告知 』 を見てきました。
子供の頃、絵を習っていたのですが、その先生がよく
「 ダ・ヴィンチのように、物に穴があきそうなほどよく見て、デッサンしなさい。 」
とおっしゃっていたのです。

『 受胎告知 』 では、画面左の大天使ミカエルの羽が、
白くてふわふわした羽毛ではなく、
茶色でがっしりした猛禽類の羽のようでした。

見た瞬間、これは 「 飛べるな 」 と思ってしまいました。
空に向かって飛んでいく姿が、想像できました。
宗教画を見て、最初にそんなことを感じるのは、不謹慎かも知れませんが。
それほどリアルに書き込まれていたのです。
ダ・ヴィンチというと、おびただしい数の手稿が遺されていることで
有名ですよね。

手元に大塚巧藝製の 『 科学者レオナルド ダ ビンチ展1974 』 の
「 神聖な比率 」という絵葉書が 1 枚残っていました。
広島のデパートで観た記憶があります。
たぶん 『 モナリザ 』 が来日したときの協賛展だったのでしょう。
今まで捨てずに持っていたということは、
子供心にそれだけ強烈な印象を受けたからだと思います。

描いて描いて、描き抜くことにより、本質を掴んでいるので
二次元の絵画が、奥行きのある深みのあるものに感じられます。
これは、遠近法を用いているからだけではないでしょう。

ダ・ヴィンチの絵画は、本質を捉えているからこそ、
遊びの部分、謎めいたところがあり、
それゆえ、見る人の想像を掻きたてるのではありませんか?

天満ふさこより

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2007年06月04日

Re:「不思議」と「脳の働き」

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高橋先生

今日は、脳のお話でしょうか。(笑)

先生は、「 不思議 」という感覚を「 脳の働き 」に置き換えられるんですね。
そんなこと、考えたことが無かったので、面白いです。

確かに私は、よく「 不思議 」という言葉を使います。

思わぬものが、思わぬこととつながっていると「 不思議 」
あるきっかけが、全くちがった出来事を引き寄せると「 不思議 」
全く異なったものに共通点を見つけると「 不思議 」…。

世の中は「 不思議 」だらけです。

> 考えて、考えて、考え抜くことによって、脳の回路( ニューラルネットワーク )が
> 鍛えられているのです。スポーツ等で練習を繰り返すのと同じです。

それなら、少しだけ解ります。
バレエでも、繰り返し、繰り返し、毎日正しいレッスンを続けていくことによって
身体が柔軟で強靭になっていきます。
( 踊れる身体を作り上げるためには、15 ~ 20 年かかるとも
  言われていますけれど。)

鍛錬を続けていくことによって、身体の器官が本来あるべきところに
あるべき形でおさまるようになります。
すると、身体から、無理、無駄、歪みがとれて、エネルギーがすっきりと
滞りなく流れるようになるんです。
そうして、全身がくまなく使えるようになります。
これを私は「 洗練 」と呼んでいますが……。

脳も「 筋肉 」でできているんですよね。
でしたら、脳をその使い方によって、洗練させると考えてよろしいのでしょうか?

何にも考えていない 天満ふさこより

追伸:

「 ペンローズの量子脳理論 」とかいう、例の本ですか?
ずいぶん前に図書館で借りて、ほんの少しだけめくって
読むのを辞めてしまった本です。
私には、あまりにも難解すぎました。
去年、文庫本が出たようです。
もう一度トライしても…、やっぱり手も足も出ないでしょうね。(苦笑)

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2007年05月27日

Re: KEKの草むらには

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みなさま

KEK のオープンハウスの時、構内を循環するバスに乗ったのですが
自然の多いところだなあ、と感心して見ていました。
自然が残っているということは、
何でも居るということなんですねぇー。

でも、ウロボロスの蛇ならぬ、マムシまで生息しているのですか。
私は、猫や犬みたいに触って温かいものは好きなのですが、
マムシとは友達になれそうに……ありません。(苦笑 )

でも、どうやって、地下 4 階まで来たのでしょう。
自分でエレベーターのボタンを押して来たとは思えないので
研究者と一緒に地底にやって来た???
マムシくんも、トパーズの実験に加わりたかったのでしょうか?(笑)

天満ふさこより

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2007年05月17日

Re:たかが猫、されど猫

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岩田先生

ウチには、かって 22歳 の猫が居ました。( 推定猫年齢 100 歳以上 )
だから、14歳 では、老人医療にはならないのです。( 笑 )
もう、猫ちゃんは、元気になられましたか?
デリケートな生き物ですから、気をつけてあげてください。

今、ウチには、4 歳の猫が 3 匹と 3 歳( 捨て猫だったので、たぶん )の猫がいます。
一匹だけ「 お嬢さん 」がいますが、Lady とは名ばかりで、
夜遊びして、ハンティングをしてくるのです。
今週の獲物は、トカゲでした。
私のところへ「 見てちょうだい 」と持ってくるのです。
それも胴体とシッポが切断されていて…。
切られたシッポがウネウネと動くんですよ!!!

夜中に騒がないでちょうだい、と私が怒られるのですが
こればっかりは……。

一年前、初めて KEK へ見学に行ったとき、屋外のカフェテリアに
猫が 2 匹いました。
春の陽射しを満喫して、気持ちよさそうに、長く長くなって寝そべっていました。
まったく人間を警戒していません。
お腹もいっぱいだったのでしょう、食事をしていても寄って来ないのです。
一匹は、青い目の猫でした。
どちらも美人( 美男子?)でした。
猫がこんなにのんびり暮らしていけるなんて、ここはいいところだなあ、
そう感じました。
KEKには、以前犬が居たそうです。雉( キジ )もいるそうです。
あの猫たちは、今も元気でしょうか?

「 シュレーディンガーの猫 」というのがありましたね。
箱の中に、猫とラジウム、それからラジウムから放出されるα線を検出すると
青酸ガス( ←毒ガスですよ )を発生する装置を入れる。
α線の放出は、自然法則から確率的に決まるので、
猫の生死も確率的にしかわからない…。

ここまで読んで、私は思わず、猫の虐待だ!と叫びそうになりました。
猫を使って、なんて実験を考えるの!!!
エルヴィン・シュレーディンガーさんが猫好きだったら、
こんなことは考えつかない、と思ったのです。
岩田先生、どう思われます?

天満ふさこより

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2007年05月08日

Re:小柴先生講演会

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みなさま

山口大学の医学部で開催というので、軽く「 行きます 」と答えたものの
宇部新川は、地図で見たより遠かったです。(苦笑)
新山口駅までは、新幹線で楽なのですが、
宇部線は、お昼の時間帯ですと、1時間から、 1時間半に1本しかないんですね。

宇部青年会議所の方々は、本当に一所懸命、会場の設営、
実験の準備の手伝いなどをされていました。
頭が下がります。

霧箱実験は、楽しそう!!!
キットをひとりにひとつずつ、というのがいいですね。
それを、お土産に持ち帰れるのが、またうれしい。

東大の素粒子センターや KEK の一流の先生方が、
ずっと会場に付いて、熱心に小中高生の指導しておられました。
小柴先生も、会場を廻って、子供たちの実験の様子を見ておられました。
参加された方は、よい想い出になったと思います。
( この想い出は、“一生”お持ち帰りできますね。 )

私は( 年齢制限に引っかかりましたが、笑 )、一緒に実験をしたかったんです。
そうしたら、帰り際に、KEK の大森先生が私にも実験のキットをくださいました。

子供の頃、学研の「 科学と学習 」という本があり、毎月届けてもらっていました。
その「 科学 」の学習用キットを思い出しました。
あれは面白かった……。

その霧箱実験ですが、ランタンの芯をセットして、
スポンジにエチルアルコールを含ませます。
細かく砕いたドライアイスで冷やし、
容器の真横から懐中電灯をあてて、放射線を見るのですが、
何度も見ると、無くなってしまうような気がしました。

トリウム( Th ) 232の半減期は、140 億年でした。
あと 140 億年は、もちますね。(笑)

天満ふさこより

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2007年04月10日

ミクロの世界とマクロの世界

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みなさま

2 月 24 日に、日本科学未来館で
山下了先生の講演を拝聴してきました。
ILC の HP でもおなじみ?(笑)の先生ですね。

会場は、ほぼ満員。
「 素粒子・今昔物語 」というテーマで、
1 時間以上にわたり、熱心にお話してくださいました。

素粒子物理学の歴史から、去年のノーベル物理学賞の、宇宙背景放射の話題
LHC や ILC …… 最新の素粒子像まで盛りだくさんでした。
終了後も、質問が終わらなくて大変!!!私ももっと、聴きたかったです。

山下先生も CERN に 6 年間も行っていらしたとかで、
今は学生さんたちと ATLAS という粒子測定器の研究にも
携わっておられるそうです。
ATLAS は、7 階建てのビルの大きさほどもあるとか…。(びっくり!)
CERN の LHC は、山手線とほぼ同じ大きさだそうですし、
日本に作れたらいいね、と言っているリニアコライダーは
全長が 40 ~ 50 km になるとも伺っています。

物質の最小の単位である素粒子を調べるのに、
ずいぶんと大きな装置が必要なのですね。
ですが、こういう話をすると、
そこまでして、そんな目に見えない小さなものを調べて、何になるんだ、
とか言われそうなんですけれど…。(苦笑)

去年、 KEK を見学させてもらったときに
「 粒子検出器 」というのを見せていただきました。
もちろん、運転中の粒子検出器には、誰も近寄れませんから、
正確に言うと、割合に近いところで、ディスプレイを見せてもらったのです。

まず、粒子検出器という巨大なデジカメが、
粒子の情報を捕えてコンピューターに送り込みます。
それをコンピューターが、位置と時刻であらわし、
粒子の飛跡が、点から線へと再構成されて
ディスプレイ上に、エネルギーと方向が、
描き出されているのだそうです。
(いただいたパンフレット『素粒子が解き明かす万物創生の謎』
に書いてありました。)

ミクロの世界の素粒子と、マクロの世界の検出器。
素粒子の奇妙なふるまいが、周りのものに影響をおよぼしているから
マクロの世界の検出器に反応が出ているということでしょう???
これは、ミクロの世界とマクロの世界は、「 ちゃんとつながっている 」と
いうことですよね。

「 ぼくらはみんな粒である 」( Each of us made of particle. )

未来館 5 階の、加速器のブースの壁に書いてあった言葉です。
私は、これが大変気に入っています。

私たちを形作っている、一番小さな物質である素粒子のことを知ることは、
私たち自身の成り立ちの起源を知ることにもなりますよね。

天満ふさこより

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2007年03月23日

Re:Re:バレエと物理学者

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岩田先生

うーん、岩田先生は、やはりスゴイ!
英語が共通語なので、何でも英語でご覧になる。
『 Ballet! 』という小説があったことすら知らなくて、
恥ずかしい限りです。

実は、バレエに興味を持っている物理学者は、
寅彦だけではありません。
アラン・ライトマンもそのひとりです。
彼の『宇宙は踊る』(早川書房)も面白かったです。
…… ただし、私は、日本語で読みました。(笑)

バレエのことを書くのに
「重力のトルク」「慣性」などの物理学的な表現と、
散文とを融合させた文章が、
知的なエレガントさを醸し出していて、カッコいいんです。

2 年前、『やさしいダンスの物理学( Physics and the Art of Dance )』
( 大修館書店 )が、日本でも出版されました。
著者のケネス・ローズは、物理学者で、
バレエのクラスも教えていました。

巻末には、バレエのグラン・ピルエットの定量的分析とかがあって
本物の数式で、説明してあるのです。
…… 偽物の数式なんて、あるわけないんですけれど。(笑)

バレエという芸術を、数式で表そうと試みていて、驚きました。
が、数式の意味するところが、私にはさっぱりわかりません。(苦笑)

笑ったのは、ノーベル物理学賞を受賞した
ファインマンの逸話です。

彼は、物理学者という職業を隠し、演奏者としてボンゴを叩きます。
彼らの演奏が、バレエの音楽に使われることになりました。
そして、そのバレエが、フランスでのコンクールで
2 位 に入賞するのです。
(岩波書店の『ご冗談でしょう、ファインマンさん』で読みました。)

ファインマンくらいになると、人生のいろいろな場面でセレンディピティー
( serendipity = 幸福な偶然 )を掴まえることができるんですね。

なんで、こんなことを書いてしまったかというと……。
今年の日経の「私の履歴書」は、江崎玲於奈博士から始まりました。
(毎日、楽しみに読んでいました。)
江崎博士が、子供の時に、モダンバレエを習われたことが
載っていたんです。
それで、ちょっと親しみを感じてしまったからです。

私も、「物理学者の眼」で、バレエを観てみたい。
どんなふうに映るんでしょうね。

天満ふさこより

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2007年03月14日

バレエと物理学者

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みなさま

高橋先生、どうもありがとうございました。
ILCが実現に向けて、確実にスタートしたことが
よくわかりました。

さて、話は変わりますが…。

私は、学生の時から寺田寅彦に親しんだおかげで、
物理学者が書いた文章が大変好きです。
「 團栗 (どんぐり)」を読んだときは、一生に一作でよいから、
このような作品が書けたら……、と思いました。
若く美しい妻が、乳飲み子を遺して、肺結核でこの世を去るという、
病妻物の、は・し・り のような作品です。

彼が活躍した 20 世紀初頭は、
量子力学が、飛躍的な発展を遂げた時代でした。
また寅彦は、生前のアインシュタインに会った、
数少ない日本人のひとりでもあります。

ラザフォード、ボーア、プランク……
随筆でたくさんの物理学者に出会ったことが、
後に素粒子物理にも、興味を持つきっかけに
なったような気がします。

逆に文学の世界に浸りすぎると、「 情念の世界 」で
足元が液状化現象を起こして、倒れそうになってしまうことがあります。(笑)
すると、むしょうに科学関連の本を読みたくなるのです。
自分の中で、バランスを取ろうとするのでしょうか…?

「ちょっと勝手なお願い」のところで高橋先生が書かれていた
「バレエと物理とのつながり」ですが、
物理学者にもバレエに興味のある人は居ます。

寺田寅彦は、今から 85 年も前、大正 11 年( 1922年 )に
2 回もバレエを観ていました。
伝説のロシアのバレリーナ「アンナ・パブロヴァ」です。

9 月 11 日に帝劇で、それから同じ月の 27 日にも小宮豊隆と観ています。
日記で発見したときは、まぁ~っ! と思ってうれしかったですね。
それで、バレエについて、何か随筆を書いていないか探したのですが、
見つけることができませんでした。

日記にある「白鳥」というのは、「白鳥の湖」ではなく、
「瀕死の白鳥」( ミハイル・フォーキン振付 )というバレエのことでしょう。
白鳥の命が尽きていく最期の瞬間を、
肩甲骨から指先までのさざなみのような動き、
それから、トウシューズで立って小刻みに足踏みをするような、
パ・ド・ブーレ( Pas De Bourree )という足のパ( ステップ )で
深遠に表現します。

私は、パブロヴァ賞を受賞した、マイヤ・プリセツカヤの「瀕死の白鳥」を
6 回も観てしまいました。(笑)
ですが、寅彦がアンナ・パブロヴァを観てどう感じたのか、
書き残してほしかったですね。
きっと、私とは、捉えかたが異なったことでしょう。

天満ふさこより

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2007年02月15日

『天使と悪魔』と反物質

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岩田先生

うーん、岩田先生のお話を伺っていると
私も CERN に行ってみたくなりました。
小説の舞台としても、カッコイイです。

インターネットをするとき、必ず目にする
w.w.w.( World Wide Web )は、CERN で働いていた
ティム・バーナーズ = リー博士が提唱したというのは、
有名な話ですよね。
『 Webの創成 ー World Wide Web はいかにして生まれどこに向かうのか 』
( 毎日コミュニケーションズ )という本があります。
なんと訳者の方のお名前が、高橋先生とおんなじ!(笑)

D. ブラウンの小説の中には、LHC ( Large Hadron Collider )や SSC
( Superconducting Super Collider )などの語彙も出てきていました。

ただ、反物質というのは、超・超・超微量しか取れないと
伺っていたのですけれど…?
本に出てきた “1g” を 生成するのには、
どのくらいの期間かかるのでしょうか?
( 気になってしかたがないのです。 )

天満ふさこより

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2007年01月31日

『天使と悪魔』

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みなさま

『 ダ・ヴィンチ・コード 』で有名な Dan.Brown の前作が
今、話題です。
『 天使と悪魔 』( ANGELS & DEMONS )です。
CERN ( 欧州合同原子核研究機関 )からテロリストによって、
反物質( antimatter )が盗まれ、密かにバチカン市国内に
隠されます。

“ FACT ” のところを読むと、エエ――― ッ、と驚くようなことが
書いてあります。( そりゃないでしょう! )
近く映画化をされるそうです。
CERNのHPにも、この小説のことが出ていました。

http://public.web.cern.ch/public/Content/Chapters/Spotlight/SpotlightAandD-en.html

研究所内で、撮影もされるとか。

岩田先生は、CERN に長い間、研究員として行かれていた
と伺っておりますよ。

天満ふさこより

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2007年01月19日

Re:Re:Re:Klein - Nishina の公式

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高橋先生、ありがとうございます。
ここまでは、理解できました。
ILC の勉強をしたためかも知れません。
続けてください。

岩田先生、知っています!
ロイヤルコペンハーゲン、じゃなかった(笑)
有名な “ コペンハーゲン精神 ”っていうのですよね。
仁科博士が、ニールス・ボーアの研究所から
持ち帰ったのは、研究成果だけでなく、
その先駆的な精神もありました。

去年、つくばエキスポセンターで
「 素粒子の世界を拓く 」という特別展を見ました。

世界最大級というプラネタリウムも魅力でしたが、
この湯川・朝永博士生誕 100 年記念の特別展へも
行きたかったのです。

そこで見た、サイクロトロンの前で写された
仁科博士の写真を思い出しました。
それで、この話題を書いてみたのでした。

追伸:

先月、みすず書房より「 仁科芳雄往復書簡 」全三巻の
発行が始まりました。
1 巻の価格が 15,750 円 とちょっと高価なので
(岩田先生と木原先生著の「 リニアコライダー 」と同じ価格! )
買っていませんが(苦笑)、
いつか読みたいと思っています。

どちらも、「 往復書簡 」です。
「 物理屋往復書簡 」のほうが、先にデビューしたので
負けられませんね。(笑)
(すでに、レベルもラベルも負けているって……? )

天満ふさこより                        

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