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      <title>物理屋往復書簡</title>
      <link>http://linear-collider.org/dialogue/</link>
      <description>物理学者と素粒子好きのみなさんとの、ILC（リニアコライダー）にまつわる対話集。</description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2010</copyright>
      <lastBuildDate>Wed, 24 Feb 2010 21:33:52 +0900</lastBuildDate>
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            <item>
         <title>学習と科学</title>
         <description>皆様

今日、娘がとっている「3年の科学」3月号が届きました。
いつもの本と付録の他に、今回は「おうちの方へ」
と書かれた封筒が入っていました。

以前にも書きましたが、「学習」と「科学」は
3月号をもって休刊となります。
私は小学生の頃、「学習」と「科学」の両方を
買ってもらっていました。
今では考えられませんが、
その頃この雑誌は学校を通じて販売されていました。

つまり、毎月の発売日には、学校で受け取るのです。
付録をすぐにも開きたいところですが、
さすがに学校でそれはできません。
早く付録を開けたくて、毎月発売日は付録を抱えて
飛ぶように家に帰っていたのを思い出します。

数ヶ月前にニュースは聞いていましたが
自分が子供の頃読んでいた雑誌の最終号を
娘が手にしているのを見ると、感慨深いものがあります。

一応休刊となっていますが、復活する日はくるのでしょうか
「大人の科学」は売れているのにね。

高橋　徹より</description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2010/02/post_110.html</link>
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         <category>takahashi</category>
         <pubDate>Wed, 24 Feb 2010 21:33:52 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Re：キンドル</title>
         <description>みなさま

大変ご無沙汰してしまいました。

最近つくづく思います。本を専用の薄い端末に読み込んで、
好きなときに横になって、好きなだけ拡大して読みたいなーと。
高橋さんはもう手に入れて楽しんでいる様子。
さすが現役は行動が速い。

僕は本を読むときは、めがねをいつも外していましたが、
さすがに小さい字はますます見にくくなってきました。

そんなとき、N. DeMilleの“The Gate House”という、
とてもおもしろい小説（ペーパーバックス）に出会ったのです。
そこで、加速器科学研究会のために東京へ出た折に、
同著者の他の小説を数冊買い込んできました。
ところが、いざ読もうと本文を開いてみたら、小さな字がぎっちり、
8ポイントくらいです！　こんな不親切な本でも、
拡大して読みたいのです。

もうひとつ、寝転がって読むのがつらいのは、分厚い本です。
極端な例が、朝鮮戦争の実情を書いた故D. Halberstamの
“The Coldest Winter”です。
約700頁で厚さが5センチくらい！
読んでいるときは、頭じゃなくて腕力を鍛えている感じでした。
数100グラムを支えるだけで、こういう本も読みたいのです。

というわけで、電子書籍端末なるものが
ひどく気になる今日この頃です。

岩田　正義より
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         <category>iwata</category>
         <pubDate>Tue, 16 Feb 2010 21:57:09 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>amazonキンドル</title>
         <description><![CDATA[皆様

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

このタイトルで何の話か分かりますか？　
電子書籍端末の話です。
ちょうど一年前に、出張や普段使いのカバンの話をしました。
<a href="http://linear-collider.org/dialogue/2009/01/">http://linear-collider.org/dialogue/2009/01/</a>
カバンも重要ですが、入れて持ち歩く物を
いかに軽くできるかも大事です。

研究会や会議の際には
どうしてもある程度紙の資料を持ち歩く必要があります。
それに長時間の移動の時には、小説なども欲しいですね。
紙の資料や本はかなり重いし、かさばります。

特に英語のペーパーバックなどは、分厚い物が多くあります。
表意文字を使う日本語のすばらしさを実感する時です。
そんなこともあり、以前から電子書籍には注目していました。
それもいちいちパソコンで読むのではなく
もっと手軽に読める方法で、です。

最近携帯電話で小説や漫画を読むのが流行りはじめていますが
電子書籍を読むための専用端末というのがあります。
日本でも数年前にソニーや、パナソニックが発売したのですが
売れなかったようで撤退してしまいました。
でも外国では結構売れているのです。
ソニーも米国では販売を続けています。
どうして日本ではダメだったのでしょうね。

そういえばスマートフォンも国外では以前から人気があったのですが，
日本で売れ始めたのはつい最近。
（この話もカバンの話とあわせてしましたね。）
不思議です。

さて、電子書籍端末のひとつにamazonが出している
キンドル（kindle)というのが
あります。これが結構良いらしくて注目していたのですが
最近日本向け（実際は世界100カ国向け）にも販売が始まりました。
なんとこれ、amazonでキンドル用の本を買うと
携帯電話の回線を使って1分ほどで自動的に手元の端末に
送られてくるのです。
PDFファイルも読めます。

これで、小説（残念ならが英語のみです）も資料も
これ一つで持ち歩けます。
重さは300gですが、小説1500冊分の容量があります。
というわけで買ってしまいました。
（家族には、自分で自分のためのサンタをやったと
言い訳しています。）

購入して日が浅いので、本格的使うのはこれからですが
小説も資料も読めます。
ただ著作権の関係で、日本では購入できない本があります。
もともと小説用で、画面が小さいので、
英語の論文だとかなり文字が小さくなりますが
解像度が良いので、読めないことはありません。

発表用のスライドや日本語の資料は、十分読むことができます。
（大きなサイズもあるのですが公式に日本向けでないことや
重さが500gを超えるのでやめました。）

これで長時間のフライトも苦にならない、、、かな？

高橋徹より

]]></description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2010/01/amazon.html</link>
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         <category>takahashi</category>
         <pubDate>Thu, 07 Jan 2010 15:16:42 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>新年はラジオから</title>
         <description><![CDATA[皆様

早いもので今年も残すところあと少しとなりました。
今年もいろいろありましたね。
この往復書簡でも今年を振り返ろうと思っていたのですが
それより先に来年の話題が飛び込んできました。

今年は 1 月の始めに新聞で私の研究やILCの話が紹介されました。
（あれれ、この話はこの物理屋往復書簡では
お話していなかったようです。）
来年は新年早々ラジオに登場することになりそうです。
一昨年の夏に，国際ガンダム学会準備会議に出席したことは
お話したと思います。
<a href="http://linear-collider.org/dialogue/2008/08/post_70.html">http://linear-collider.org/dialogue/2008/08/post_70.html</a>
その話を聞きつけた広島のラジオ局から
ロボットアニメについて話を聞きたいと行ってきました。

1 月 16 日に
「中四国ライブネット　広島発！
人生で大切なことはすべてアニメから教わった～昭和アニメ人生訓～」
という番組で放送したいのだそうです。

ロボットは全くの専門外ですので、ディレクターの方に
「ロボットは専門ではないですよ。
どちらかというと、今年の 8 月に中高生向けにお話しした
"物理学からみた空想科学の世界"の方が
番組の趣旨にあったお話ができかもしれません。」
というようなことお話ししました。

そうしたら
「宇宙戦艦ヤマトで描かれたSFはどこまで現実可能か？」
をテーマにしたいということになりました。
確かに私は宇宙戦艦ヤマトの世代です。
たぶんほとんど見ていると思います。
う～～ん、どんな話になるかな。

正月の宿題ができました。
素粒子や宇宙やILCの話を挟むことができるのかどうか
やってみなければ分かりませんが。
どんなことになるか楽しみです。

取材（録音）は 1 月 8 日、
ボツにならなければ 1 月 16 日の午後 6 時から放送されます。
その顛末は新年のお楽しみです。

高橋　徹より]]></description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2009/12/post_109.html</link>
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         <category>takahashi</category>
         <pubDate>Wed, 30 Dec 2009 23:56:35 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ミュンヘン便り</title>
         <description>皆様

　11月20日に高松で高校生向けにセミナー
（お昼は讃岐うどんの有名店に連れて行ってもらいました）
11月22日から26日までミュンヘン、
11月28日は大学で女子中高生対象のセミナーと
慌ただしい日が続きました。
話題がたまっていますが、まずミュンヘンの話からしましょう。

今回は、最近検討している研究計画の打合せと情報収集でした。
とても強度の高いレーザーと電子をぶつけてみようという
ちょっと乱暴（？）な話です。
高エネルギー加速器実験とは少し違う観点から素粒子実験が
できるかもしれないということを検討しています。

ところで、ILCもそうですが
一般に素粒子実験の計画は
過去の実験や理論を土台にして、
可能性や実現性をできる限り詳細に検討しています。
高強度レーザーの話も、もちろんいろいろ検討しているのですが
素粒子実験の感覚からいうと、
おおざっぱというか「面白そうだからやってみよう」
という考えが強めにでています。

日本でこのような計画は
あまり一般的ではないと思いますが
最近ヨーロッパで Extreme Light Infrastracture (ELI) という
高強度レーザーの大プロジェクトが動きはじめました。

このプロジェクトは、基礎物理から応用まで含んだ大きな計画で
多くの人による詳細な検討がなされていますが
それでもこの計画が実現する背景には
「何が起こるか分からないけれどもやってみよう」
ということに関する寛容さがあるような気がします。
岩田さん、山本さんはいかがお思いですか。

ミュンヘンのビアホールの報告は次回にしましょう。

高橋　徹より</description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2009/12/post_108.html</link>
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         <category>takahashi</category>
         <pubDate>Thu, 17 Dec 2009 00:30:58 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>基礎科学は「コンクリート」ではなく「人」</title>
         <description>皆様

「事業仕分け」が一通り終了しました。
 この「国民の目線」から行われたという作業は
基礎科学に大きなダメージを与える結果となっています。

例えば、世界的な放射光施設である Spring8 は
半分ほどに削減され、
スーパーコンピュータは事実上廃止となったと聞きます。
放射光施設は物性物理学を中心にハイテク産業を
維持発展させて行くために欠かせないものです。
そして、スーパーコンピュータは、韓国や中国の追撃に
敗退してしまわないために
大きな役割を果たすはずでした。

日本の高エネルギー物理学に対しても
大きな削減を要求しています。

一方、国民の大半は「事業仕分け」を
大筋で支持しているようで、
また、政府の支出が収入の約 ２ 倍になるという
危機的な財政状況から
いったん「事業仕分け」で廃止／縮減となった事業が
復活するのは、よほどのことがないかぎり難しいと言われています。

「よほどのこと」とはなんなのか。
仙谷行政刷新担当相は、会議後の記者会見で、
「国民の納得が得られる説明」がなされれば、
復活の可能性もあると言っています。

なぜ基礎科学は大幅な削減の対象になったのか。
民主党は「コンクリートから人へ」というスローガンをかかげて
政治の根本的な改革を目指していますが、
どうも、基礎科学は「コンクリート」に入れられたようです。

将来の「ものづくり日本」を支えて行くのは
独創的なアイデアをだす「人」、
精密な作業をこなす「人」、
そして組織をまとめ、動かす「人」
であることは間違いありません。

でも、基礎科学は「コンクリート」ではありません。
たとえば高エネルギー研究所の加速器施設を見るとき、 
直接見えるのは建物の壁かもしれませんが、
中には、世界トップレベルの科学者や技術者による
最先端の電磁場発生装置があり、
超高真空機器があり、
それらが、「我々はどこから来たのか」という
疑問に答えるために稼働しています。

そして、それらの科学技術は日進月歩。
それらの科学者や技術者が少しでも研究開発を怠れば
みるみる世界から取り残されて行きます。
本当に見えているのは
世界をリードする「人」です。

また、それらの施設が生み出す科学的成果は
日本の若者を刺激し、
「理科離れ」に対する大きな処方せんとなっています。

高エネルギー研究所の実験によって実証された小林・益川理論や
LHC、リニアコライダーでの研究対象となる南部の理論は
2008 年ノーベル賞につながりました。
それは日本の若者に大きな希望を与え、
私の大学でも物理学志願者が倍増しました。
基礎科学は将来の「ものづくり日本」を支える「人」をつくっています。

さらに、基礎科学は国際的です。
たとえば高エネルギー研究所は
年間約 6,000 人の研究者を受け入れていますが、
そのうち約 1,000 人は海外からです。
そのほか直接日本に来なくても、
共同研究として日本での実験に参加している研究者は
その何倍かいます。

それらの人々が「我々はどこから来たのか」という
ひとつの目的に向かって邁進しています。
会議はもちろん英語で、
家族ぐるみでの国際的おつきあいも少なくありません。
基礎科学は国際的な「人」をつくります。

ともすれば、
基礎科学は一般国民にその価値を理解してもらいにくい
巨大な財政赤字のときに
「子育て支援」や「高速道路無料化」と
「宇宙がヒッグスでみたされているかがわかる」を比べれば、
すぐ理解できる「子育て支援」や「高速道路無料化」をとるでしょう。
でも上に述べたように、
基礎科学は日本の未来を支える「人づくり」なのです。

山本 均 より
</description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2009/12/post_107.html</link>
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         <category>yamamoto</category>
         <pubDate>Sat, 05 Dec 2009 09:10:34 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Re：続ロシア・スタイル</title>
         <description><![CDATA[皆様

少し前の書簡ですが、
山本さんと岩田さんのロシアについてのやりとりを読んで、
昨年行ったノボシビルスクのことを思い出しました。
<a href="http://linear-collider.org/dialogue/2008/05/">http://linear-collider.org/dialogue/2008/05/</a>
アメリカやヨーロッパに比べると、強烈な印象でした。

世界有数の大国のはずなのに、
サスペンションが壊れたぼろぼろのバスが
いたるとこで現役だったり、
町を走っている車のボディには
外国語がそのまま残っていたり
日本では考えられません。

その中に混じって、高級車もちゃんとあります。
町のスーパーは、欧米諸国と遜色ない品揃えです。
不思議な感覚でした。

でも、今一番記憶に残っているのは、モスクワ空港です。
ノボシビルスクからの帰りは、
モスクワ空港の国内線ターミナルに到着して
それから国際線ターミナルに移動するのですが
行き方が全く分からない。

航空会社の連絡バスがあるはずなのですが、
待てども待てども来ません。
（行きの国際線から国内線への移動の時はすぐにあったのです。）

外でしばらく待っていたのですが、
あきらめて公共交通機関のバスで移動することにしました。

バス乗り場は長蛇の列。
それに乗車に異様に長い時間がかかります。
乗るときに分かったのですが、
バスの運転手が乗客１人1人にチケットを売っています。
時間がかかるはずです。
でも、受け取ったチケットは磁気メモリーの入った
ハイテクのものです。変ですね。

そんなこんなで、ほんの数キロメートルの移動に
何時間もかかりました。
5 月だったので、外で来ないバスを待っていても
大丈夫でしたが、これが寒い時期たったらと思うと
ぞっとします。

まだまた驚いたことはたくさんあったのですが、
とても書ききれません。

これでも以前に比べると、はるかに良くなったと聞いています。
こんな冒険旅行を苦にしない方もたくさんいるでしょうが
私はまた行こうと言う気にはなかなかなりません。

高橋　徹より]]></description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2009/11/rerere_1.html</link>
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         <category>takahashi</category>
         <pubDate>Mon, 16 Nov 2009 07:05:56 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>小学五年生と六年生</title>
         <description>皆様

新聞に学習雑誌「小学五年生」と「小学六年生」が
今年末で休刊になるという記事が出ていました。
87年の歴史に幕だそうです。

私が小学生の頃は「小学○年生」シリーズは
「○年の学習と科学」と並んで小学生向け学習雑誌の定番でした。
いつも買ってもらっていたと記憶があります。

その頃は、「オバケのQ太郎」や「ドラえもん」が連載されていました。
「ポケモン」も掲載されていたそうですね。

休刊のニュースを聞いてすこし寂しい気がします。
少子化もあるでしょうが、時代が変わったのでしょう。
考えてみたら、私の家でも「小学○年生」は買っていません。
「科学」は気に入っているようで買っていますが
これもいつの間にか季刊になったようです。

その一方で「大人の科学」など、大人向けの科学や趣味の本は
人気があるようです。
小学生シリーズも大人向けの学習雑誌に衣替えするのかな？
（実際は高学年向けマンガ雑誌を創刊と出ていました。）

高橋　徹より</description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2009/11/post_106.html</link>
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         <category>takahashi</category>
         <pubDate>Fri, 06 Nov 2009 00:28:26 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Re：クラゲから新ムチン</title>
         <description><![CDATA[みなさま

10 日前だったかな？
ボケッと NHK テレビを観ていたら、
巨大クラゲの話題が登場しました。
天満さんの「クラゲから新ムチン」が記憶にあったので、
すぐに注意を向けることができました。

確かに、新しいムチンという物質を抽出できて、
それは関節なんかの病気に効くことが期待されている、
という話題で、天満さんの報告通りでした。

ところが NHK は、研究室を映しながらも、
「埼玉県の研究所」と紹介しただけでした。
ムチンが出てきて理研だとすぐに判ったのですが、
なぜそう言わなかったのでしょうか？
ふしぎでふしぎで、しょうがありませんでした。

ところで、天満さんがクラゲを話題にしとき、
僕の頭に真っ先に浮かんだのは何だったでしょう？

江戸中期の黒柳召波による俳句、
　　<strong>「うきことを　くらげに語る　なまこかな」</strong>
でした。（ひらがなで書きました）。

僕にとっては、おかしくてしょうがない句です。
このことだけでも伝えようかなと思っていました。

でもよくよく考えると、今回の話の対象はエチゼンクラゲですから、
大き過ぎてなまことまったく釣り合いがとれません。
「語りかけ」ているような雰囲気をイメージできませんね。
だから今回は、面白い句を思い出してニヤリとしながらも、
想像して楽しめるケースではないことに気がついて、
苦笑して終わりました。

岩田　正義より]]></description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2009/10/re_39.html</link>
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         <category>iwata</category>
         <pubDate>Sat, 10 Oct 2009 20:24:34 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>続ロシア・スタイル</title>
         <description>皆様

ロシアを訪れる旅行者や国際会議出席者に
直接見える部分は確かに随分良くなったようですが、
ロシア市民の実生活には、ブレジネフ時代の習慣が
残っているところがかなりあるようです。

今回の会議では空港までモスクワ国立大学から
美人事務員が迎えにきてくれ、
大学で会議登録等の手続きを丁寧に処理してくれました。
「なくさないように」と小さな紙切れを渡され、
見ると全部ロシア文字でチンプンカンプンです。

さて、宿舎に行く段階になって様相は変わってきます。
宿泊は一番安かった大学の宿舎にしました。
一泊 50 ユーロ。

一人の学生が宿舎まで案内してくれましたが、　
スターリン時代に建てられたと思われる
巨大な建物の巨大な入り口のたくさんあるドアのひとつを入ると
金属枠のゲートがあって制服を来たガードが二人。
さきの紙切れを見せると手に取ってジッと見て
30 秒くらいで通してくれました。

学生についてどんどん進んで行くと広い中庭に出て、
先ほどのメインの建物のウィングに当る部分の入り口にまたゲートが。
ここも 30 秒くらいで通してくれてエレベーターに乗り 4 階へ。

ロビーのカウンターに 60 歳くらいのおばあさんがいて
学生となんやらしゃべった後
またあの紙切れをじっくり見てから部屋に案内してくれました。
寝室は個別ですが、蓋の壊れた水洗トイレと、方向調整の　　
できないシャワーは二人で共用です。　　　　　　　　　　　
ここで学生とはお別れ。

会議場にひとりで戻ろうとするとこれが大変で、
再びメインの巨大な建物を通って行き、
ゲートで紙切れを見せながら進む事はもちろんですが、
その巨大な建物は東西と南北の対称性を持っていて
回りの様子からだけでは 4 箇所のうちどこにいるかがわかりません。
薄暗く、人もほとんどいません。

見た事のないゲートでパスポートを取り上げられそうになったりしながら
30 分ほどさまよったでしょうか。
若い学生風のグループを捕まえて事情を話すと
そのひとりが出口まで案内してくれて生還。

そして晩餐会の夜、帰ってきたのは午前 2 時頃。
なんとか唯一開いていた宿舎の入り口を見つけて
ゲートを通ってエレベーターに乗って 4 階まで行くと
エレベーターの戸は開いたけれど
鉄格子に鍵がかかっていて出られません。

ロビーのソファにはおばあさんが寝ているのが見えるので、
英語で入れてくれるように叫びましたが、
寝たまま手を上げて何かロシア語でさけんで
また毛布を頭からかぶります。

ロビーの反対側には階段があったので
一旦一階まで降りて 4 階までその階段を上ると
ロビーのドアは鍵がかかっています。
ブザーがあったので何回か鳴らしましたが、
おばあさんは来てくれません。
で、1 分程押し続けてやったらさすがに入れてくれました。

おばあさんはカンカンに怒っていて、怒鳴られながらですが、
ともかく寝床についたのが午前 3 時。
一般市民の生活を垣間見た気がしました。

山本　均 より</description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2009/10/post_105.html</link>
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         <category>yamamoto</category>
         <pubDate>Sat, 03 Oct 2009 14:16:47 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>クラゲから新ムチン</title>
         <description>みなさま

先月 22 日（土）仁科会館で
「第 18 回理化学研究所里庄セミナー」を受講してきました。
講演はふたつあり、ひとつめは丑田（うしだ）公規先生の
『クラゲからとれたムチンの奥深い世界』、
もうひとつは、平井優美（まさみ）先生の
『野菜の健康機能成分を作る遺伝子を発見！』でした。

丑田先生は、物理学科出身だそうです。
へぇーっ？と思ったので、今回はクラゲについて書いてみます。

去年の主役はオワンクラゲでしたが、今回の主役はエチゼンクラゲ。
定置網を埋め尽くした暗紅色の大群のエチゼンクラゲの
映像を見た時には、さすがにひいてしまいました。
クラゲの傘の大きさは、 2 メートル近くもあるそうです。
これでは漁になりませんから、非常に困ったことなのです。

ですが、丑田先生はこのクラゲからクニウムチン（Qniumuchin）
という新ムチンを発見されました。
ムチンというのは、粘液の主成分である糖たんぱく質のことです。
皮膚を保護・保湿したり、また胃の内壁を消化液から
守ったりしています。遺伝子はわかっていますが、
現在ムチンを作ることはむずかしいとか。
クニウムチンというのは、古事記の冒頭の語句「国生む」
から拝借したそうです。おもしろいですね。

エチゼンクラゲから取り出したクニウムチンは
純度が高く、構造が確定していてシンプルで
ヒトムチンに大変よく似ているため、
ヒアルロン酸と併用した変形性関節症の治療などへの
期待が高まっていると話されました。

その日は、ちょうど世界陸上ベルリン大会の真っ最中でした。
男子4×100メートルは、決勝に進出しました。
日本チームは、アンダーハンドパスという方法で、安定感があり、
より確実にバトンを渡していきます。

素粒子物理実験の分野では、常に次の世代へと着実に
知識や技術が継承されていることを折にふれて感じます。

これからは、クニウムチンも ILC も、科学から産業界、
産業界から社会への確実なアンダーハンドパスが必要ですね。

天満ふさこより</description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2009/09/post_104.html</link>
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         <category>tenma</category>
         <pubDate>Mon, 21 Sep 2009 11:01:01 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Re：ロシア・スタイル</title>
         <description>みなさま

ご無沙汰していました。
ロシアで夕食会に招待された山本さんの話を
楽しく読みました。

客を運ぶために頼んだ 20 人乗りの代わりに
「大は小を兼ねる」とばかりに
80 人乗りの大型バスをまわしてきたバス会社！
こういう話大好きです。

僕は Dubna （ロシア モスクワ州）での国際会議に
行ったことがありますが、
いろいろな対応が状況にマッチしていない様子が
強く印象に残りました。
これは 80 年代末のことでした。
今では大幅に改善されていることを疑いません。
残っているのは、上のバスのようなほほえましい（？）
ことだけでしょう。

夕食会を通じての研究者間のつきあいは
アメリカでもヨーロッパでも実に多いですね。
他国の人たちと一緒に仕事をするのが当たり前、
という時代ですから
そういう付き合いも、うまくこなすどころか
楽しむことが必要になります。

振返ってみると、僕はこういう場が好きになれないどころか
大嫌いだったんです。
僕の英会話は初歩のレベルでしたし、雑学にも弱く、
会話を楽しむことができませんでした。
それに小心なので話し相手に調子を合わそうとして、
ぐったりしてしまいます。（信じないかもしれませんが、今でもそうです）

体力も問題でした。
深夜遅くまで飲食した上、たった数時間寝るだけでは
翌朝は起き上がるのさえつらい状態でした。
欧米人のツヨーイ体力に感心したものでした。

山本さんや高橋さんは大丈夫と見受けます。
古い人の愚痴みたいになってしまいました。

岩田正義より</description>
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         <category>iwata</category>
         <pubDate>Sun, 13 Sep 2009 23:53:40 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>ロシア・スタイル</title>
         <description>皆様

モスクワ国立大学での会議で
BELLE 実験の講演をしてきました。

ロモノゾフ会議という 18 世紀のロシアの科学者の
名前を冠した物理学会議で、
隔年で催され、今年で 14 回目。
一週間続くにもかかわらず、
途中の日の夜到着して、次の日に講演をし、
その次の朝には帰国という慌ただしい旅程でした。

それでも、講演の日の夕方には
主催の教授の自宅でのプライベートな夕食会に招待され
よい思い出となりました。

招待客は 12 人ほどで
日本人一人、フランス人一人、
残りがロシア人とイタリア人が半々くらいでしたか。
ほとんどが主催の教授の旧友とその身内ばかりです。
そんな夕食会に招待されたのには少々驚きました。

僕の講演のスケジュールは、
何度か変更する必要があったのですが、
講演の冒頭で会議の世話人の柔軟な対応に関して
丁寧に感謝したのが功を奏したのかもしれません。

家は森の中のれんが造り二階建ての豪邸で、
ロシアも豊かになったものだと感心しました。
大学からは車で 30 分ほどのところにあり、
家の近くは舗装されていない森の小道が続きます。

大学からはバスを貸し切って行ったのですが、
なんとそれが 80 人乗りくらいの大型バス。
注文したのは 20 人乗りだったので
バス会社に文句を言ったところ、
「 80 人乗りなら 20 人乗れるだろう、何が問題か」
と言ったとか。
なにかしらロシア的です。

ともかくこの大型バスに 10 人くらい乗り込んで
森の小道は、ゆっくり左右に揺られ
木の枝を折り倒しながら
目的地までたどり着きました。

夕食会ではイタリア人に囲まれ、
左は法律学研究員、右は素粒子実験の教授。
ともに女性で、
まわりの皆がイタリア語でわいわい話しているときに
機会を見つけては英語で割って入ります。
するとしばらくは、皆が英語で話してくれます。

会も中盤に入ってのってくると、
ロシア民謡のカチューシャや
イタリア民謡のサンタルチア等の大合唱。
僕もなんとか歌おうとしましたが
本場にはとてもかないません。

8 時半に始まった夕食会は午前 1 時過ぎまで続きました。
みなさんワインとウオッカのちゃんぽんをたっぷりいただき、
次の日は遠足の日だったから良かったようなものの、
これもロシア・スタイルなのかも知れません。

山本　均より</description>
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         <category>yamamoto</category>
         <pubDate>Thu, 03 Sep 2009 06:59:00 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>Re：高野山セミナー合宿</title>
         <description><![CDATA[山本 先生

楽しそうなクラス会ですね。
高校の同級生というのは、気がおけませんし
また職種がちがう方々とのセミナーは
新たな刺激があることと思います。

実は、先月私も高野山へ行ってきました。
日食祈願にかこつけて、それもひとりで。（笑）
人にはあまり言いませんが、仏像とか仏教美術、
神社仏閣などが好きなんです。
京都、奈良・・・奈良へはよく通いました。
どこかの社寺の特別展と名がつくと、もう行きたくなって困ります。

極楽寺駅で山の斜面を這うようなケーブルカーに
乗った瞬間から、気分が高揚してきました。
高野山は、明治初期まで千年以上も女人禁制だったのです。
霊宝館の<a href="http://www.reihokan.or.jp/tenrankai/list_tokubetsu/2009_07.html">「高野山の名宝」</a>は圧巻でした。
八大童子立像や如意輪観音像を含む
国宝13点、重要文化財 31 点が一挙公開。

仏像は私にとって、他の美術品とは異なります。
祈り、憧憬の対象と言いますか、観せていただくこと
拝むことによってエネルギーの交換をするんです。
運慶作の制多迦（せいたか）童子立像・恵光（えこう）童子立像などを
ガラス越しですが、すぐ間近で見ることができました。
仏像と視線を合わせては、うれしくて仕方がないのでした。

もっと感動したのは、一の橋口から奥の院へ向かう
約二キロの参道です。
弘法大師の御廟に続く石畳の参道の両側に
二十万基ともいわれるお墓がありました。

墓石を磨きあげたりせず、生した苔もそのまま。
経る年月にまかせ、
石のお墓が、鬱蒼とした深山に溶け込んでいっています。

織田信長や明智光秀、豊臣秀吉などのお墓…
日本の歴史を彩る有名な人々です。
分骨墓とはいえ、敵も味方も、殺したほうも殺されたほうも
この二キロに満たない空間に一緒に眠っているんですね。
いきつくところは、一緒かな。（苦笑）

高野山の懐の深さゆえか、石の冷たさはなく、
妙にあたたかく感じました。
日本に生まれてよかった、そう思います。

今度は、秋に訪れてみたいです。
そしたら、次は念願の熊野古道かな？

天満ふさこより]]></description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2009/08/re_37.html</link>
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         <category>tenma</category>
         <pubDate>Thu, 27 Aug 2009 00:09:52 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>高野山セミナー合宿</title>
         <description>皆様

お盆休みに高校のクラスメイト 9 人で
高野山一泊二日の合宿がありました。
世話人は奈良女子大の文学部教授、
その息子さんも参加して全員で 10 名。
高野山で観光をして宿坊に泊まり
その夜はお互いにセミナーをし、
つぎの午前中また観光して帰るというプラン。

セミナーは障子の上に張った模造紙に
液晶プロジェクターで投影して行ったのですが、
画面の色が抜け落ちたり、全く反応がなかったり。
ケーブル内の接触不良とまでは判明したものの
この山の中、半分諦めていたら
なんと雲水さんが良いケーブルを貸してくれました。
最近はお寺も随分ハイテクになったものです。

奈良女教授による高野山の話のあと、
メインは僕の素粒子の話になりました。
アリストテレスの自然哲学から素粒子の標準理論まで
物理の発展は理論の統合の歴史だった
という話をしたのですが、
たくさん質問が出たのは
リニアコライダーの話になってから。

メンバーには NTT の研究所の所長さんや
大手保険会社の代表取締役常務に
ソニーのエンジニア、
そしてもう一人は最近日本に帰ってくるまで
シャープ・アメリカの社長さん。
みなさんなかなか鋭い。

「なぜ LHC は円形なのに ILC は線形なのか？」
「中性子は電荷がゼロなのにどうして反粒子があるのか？」
など、的を射た質問がバンバン飛び出します。
暗黒物質がそこにあるとわかっている一方
我々の知っている物質でありえないと聞いて、
NTT さんは「面白いなあ」と何度も唸り、
「それで六千億円は安いんとちゃうの」
とのコメント。
これには狂喜しました。

山本  均より
</description>
         <link>http://linear-collider.org/dialogue/2009/08/post_102.html</link>
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         <category>yamamoto</category>
         <pubDate>Thu, 20 Aug 2009 22:52:25 +0900</pubDate>
      </item>
      
   </channel>
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