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2009年10月03日

続ロシア・スタイル

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皆様

ロシアを訪れる旅行者や国際会議出席者に
直接見える部分は確かに随分良くなったようですが、
ロシア市民の実生活には、ブレジネフ時代の習慣が
残っているところがかなりあるようです。

今回の会議では空港までモスクワ国立大学から
美人事務員が迎えにきてくれ、
大学で会議登録等の手続きを丁寧に処理してくれました。
「なくさないように」と小さな紙切れを渡され、
見ると全部ロシア文字でチンプンカンプンです。

さて、宿舎に行く段階になって様相は変わってきます。
宿泊は一番安かった大学の宿舎にしました。
一泊 50 ユーロ。

一人の学生が宿舎まで案内してくれましたが、 
スターリン時代に建てられたと思われる
巨大な建物の巨大な入り口のたくさんあるドアのひとつを入ると
金属枠のゲートがあって制服を来たガードが二人。
さきの紙切れを見せると手に取ってジッと見て
30 秒くらいで通してくれました。

学生についてどんどん進んで行くと広い中庭に出て、
先ほどのメインの建物のウィングに当る部分の入り口にまたゲートが。
ここも 30 秒くらいで通してくれてエレベーターに乗り 4 階へ。

ロビーのカウンターに 60 歳くらいのおばあさんがいて
学生となんやらしゃべった後
またあの紙切れをじっくり見てから部屋に案内してくれました。
寝室は個別ですが、蓋の壊れた水洗トイレと、方向調整の  
できないシャワーは二人で共用です。           
ここで学生とはお別れ。

会議場にひとりで戻ろうとするとこれが大変で、
再びメインの巨大な建物を通って行き、
ゲートで紙切れを見せながら進む事はもちろんですが、
その巨大な建物は東西と南北の対称性を持っていて
回りの様子からだけでは 4 箇所のうちどこにいるかがわかりません。
薄暗く、人もほとんどいません。

見た事のないゲートでパスポートを取り上げられそうになったりしながら
30 分ほどさまよったでしょうか。
若い学生風のグループを捕まえて事情を話すと
そのひとりが出口まで案内してくれて生還。

そして晩餐会の夜、帰ってきたのは午前 2 時頃。
なんとか唯一開いていた宿舎の入り口を見つけて
ゲートを通ってエレベーターに乗って 4 階まで行くと
エレベーターの戸は開いたけれど
鉄格子に鍵がかかっていて出られません。

ロビーのソファにはおばあさんが寝ているのが見えるので、
英語で入れてくれるように叫びましたが、
寝たまま手を上げて何かロシア語でさけんで
また毛布を頭からかぶります。

ロビーの反対側には階段があったので
一旦一階まで降りて 4 階までその階段を上ると
ロビーのドアは鍵がかかっています。
ブザーがあったので何回か鳴らしましたが、
おばあさんは来てくれません。
で、1 分程押し続けてやったらさすがに入れてくれました。

おばあさんはカンカンに怒っていて、怒鳴られながらですが、
ともかく寝床についたのが午前 3 時。
一般市民の生活を垣間見た気がしました。

山本 均 より

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