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2009年08月08日

空想科学と物理学

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皆様

広島大学には、「科学わくわくプロジェクトセンター」
というのがあって、中学から高校生を対象に
科学に触れる機会を提供しています。
昨年も科学塾という企画で
高校生の皆さんに 3 日間の授業や実習をしました。

今年は「サイエンスレクチャー広島」という
中学生向けの講演をしました。
講演の内容は「物理学からみた空想科学」です。
高校や一般向けの講演や授業は
年に1,2度やっていますが、中学生向けは初めてでした。

それに日頃「物理学からみた空想科学」を
研究している訳ではありません。
どんな内容にするか、どんなテーマを取り上げるか
準備にはかなり時間がかかりました。
もちろん単なるお話ではなく、素粒子や宇宙物理学への興味を
もってもらうように工夫したつもりです。

さて内容です。
前半は、物理学からみた問題はなく
技術の進歩でできそうなこと、宇宙ステーションなどの話。
それに空想科学といえば、やはり「ビーム」は欠かせません。
ビームを作る道具=加速器という筋で
しっかり ILC も宣伝しました。

話だけでは疲れてしまうので
その後霧箱を使った放射線の飛跡の観測でちょっと息抜き。
この実験はいつも好評です。

最後は「ちょっと難しい話を」という主催者からのリクエストに答えて
「反物質を作るのがいかに大変か」ということから
「なぜそもそも宇宙に反物質は無いのか」という展開や
「超光速航行は可能か?」という問いかけから
「時間や多次元空間の話」というように
素粒子や宇宙の基本原理と空想科学の関係を話しました。

最後は「科学を身につけると SF はもっとおもしろい。」
で締めくくりましたが、
中学生の皆さんの反応はどうだったでしょうか?

そのうちアンケートの集計もできるので、
そうしたらまた報告します。
終わったあと ILC について質問に来た方もいました。
宣伝効果もあったようです。

ところで,、話のなかで
「ドラえもんのタケコプターはヘリコプターの原理では飛べない。
つまり、タケコプターは現代物理学を超越したもの。」
という説明をしたのです。

でも新聞紙上では「ドラえもんのタケコプターでは飛べない。」でした。
私の真意は「ドラえもんのタケコプターは現代物理学を超越したもの。」
なので、飛んで欲しいんです。

「飛べない」では夢がないですよね。

高橋 徹より

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