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2009年05月20日

ハーバード時代の想い出

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当時ハーバード周辺では
若手研究者の横のつながりが深く、
お互いにパーティーに呼んだり呼ばれたりはもちろん、
悩み事の相談をしたりもしていました。
今でもそうだと思います。

その時僕が付き合っていたガールフレンドも
同じグループに属していました。
その彼女とけんかをして、けんか別れの状態にあったとき、
Lisa が間を取り持ってくれたこともありました。

日本の大学に帰って来て周りを見回すと、
若手研究者同士の
人間関係が希薄なのが残念です。

最後に想い出をもうひとつ。
僕がハーバードに来ですぐのころ、
Lisa か僕かどちらが言い出したか覚えていませんが、
ボストンの寿司バーに行こうということになりました。

そのときヒラメの刺身を頼んだのですが、
薄い透明なひらひらの切り身が
ほぼ一重に並べられただけですから、
値段にくらべ随分物足りなく思ったようです。

注文に失敗したと決め込んだらしく、
「Hitoshi とスシバーにいったら
とんでもないものを食べさせられた」
といろんなところで触れ回っていたようです。

日本に会議で帰ったときなど、
知らない理論家からもその話を聞かされました。

山本均より

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2009年05月13日

天才物理学者の素顔

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話が大分昔に戻りますが、
Lisaのことで最近思い出したことがあります。

物理では無敵のLisaですが、
人間的には、天才的物理学者のご多聞に漏れず
恥ずかしがりやで、人付き合いが苦手でした。

彼女自身も
「人間関係は不得手。だから極限スポーツなんかするんだ」
と言っていました。

『ワープする宇宙』にも
岩登りをしてけがをした話がでてきますが、
危険な場所でスキーをしたり、
インラインスケートで交通量の多いところを通勤したり。

心の底はとても優しいけれど
表面で突っ張るところがあります。
ほとんど男性ばかりの理論物理の世界で
女らしさを弱みとしまいと、
無理をしていたのかも知れません。

それが、ときに恥ずかしがりとして現れます。
そんなとき、
すぐに鼻の頭が赤くなります。

NHKの番組「未来への提言」のインタビューでも
少し鼻の頭を赤くしていましたが、
たぶん気がついた方もいるでしょう。

山本均より

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2009年05月05日

放送大学の面接授業 その2

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さて、授業の様子です。
放送大学なので、学生さんといっても、
若い方から年配の方まで混じっています。
女性が多いのも普段大学で行っている授業とは、だいぶちがいます。
それに皆さん仕事を持ちながらとか、
退職されてからさらに勉強しようとされている方々ばかりです。

物理を専門としたことは無くても、
大変熱心な方ばかりでした。
私も時間が準備の少なかったとはいえ、
結構気合いをいれて臨みました。

85 分授業 1 日 4 回で 2 日間ずっとしゃべりっぱなしでは、
私も受講される学生さんももちません。

1 日目の午後は身の回りの放射線を測定する実習でした。
皆さん空気中や普段食べている食品、
珍しくもない石(御影石)から微量ですが、
放射がでていることを,簡単な測定器で目の当たりにして
かなり印象的だったようです。

残りの 6 回は素粒子や宇宙の話をしたり、
受講生の方の質問に答えたりでした。
問は口頭では出にくいので書いてもらったのです。
そうしたら、出るは出るは…。
授業の 1 回は,それに答えるのに費やしました。
アンケートをみると、それなりに満足された方が多かったようで
ホッとしています。

ところで,このような授業や講演をすると
必ず出る質問に
「ビッグバンの前はどうなっていたのですか?」
というのがあります。

正確に答えると
「ビッグバンの前にはインフレーションがあったと考えられています」
なのでしょうが、
ここでいう「ビッグバンの前」というのは
「宇宙が 137 億年前に生まれたというけと、その前は?」
という意味ですよね。

私はいつも答えに困って
「前があると思うのは、今私たちた使っている時間が
宇宙の始まりの頃でも同じように流れていると考えているからでしょう。
宇宙の始まりの頃は、時間や空間もと同じではないかもしれません。
つまり"始まり"ということ自体どういう意味なのか
分からなくなってしまうのです」
なんて答えています。

勉強不足が露呈していますね。
皆さん、どう答えればよいと思いますか?

高橋徹より

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2009年05月02日

放送大学の面接授業 その1

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皆様

4 月の 25 日と 26 日の二日間、
放送大学の面接授業を行ってきました。

放送大学の学生さんは、
普通はテレビやラジオを通じて授業を受けるのですが、
年に数回、面接授業(スクーリング)として
全国各地にある放送大学の学習センターなどで
授業を受けることになっているそうです。

今回私は、「宇宙創生の謎にせまる素粒子物理学」
という題目で授業を行いました。
2 日間で 85 分授業を 8 回という強行日程でした。
準備も時間がかかりましたが、
参加した学生さんも大変だったでしょうね。

授業を頼まれたのは昨年の夏でしたので、
準備には十分な時間があるはずだったのですが
そこはギリギリにならないとエンジンがかからない
いつもの悪い癖がでてしまいました。

実は、4 月 17 日(土)から 21 日(火)まで
つくば市でリニアコライダーの国際研究会が開催されていて
私もずっとそれに参加していました。
それが終わってからでも授業まで 3 日あるので何とかなるかな
と思っていたら、
22 日と 23 日にKEKで打ち合わせをすることになってしまい
結局広島に帰ってきたのは講義前日でした。

この日程が分かってからは,結構焦っていたのですが、
それでも 18 日には、研究会や同時開催のトークショウの参加者達と
夕食を食べたりしていましたね。
そんなこんなで、どうなることかと思っていたのですが
研究会の最中にも内職をしたりして、
どうにか授業には間に合いました。

高橋徹より

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