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2009年04月22日

反物質の消滅は宇宙史上最大のマジック?

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4 月 18 日(土)つくば国際会議場へ行ってきました。
反物質の消滅は宇宙史上最大のマジック?」のトークショウが
あるからです。

会場へ行って驚いたのは、小学校低学年くらいの
子供たちがたくさんいるということでした。
ILC の勉強のため、これまでかなりの数の講演会へ出かけましたが、
こんなかわいらしい参加者は初めてです。
「反物質の消滅」なんて、大人でもむずかしいテーマなのに
どうやって説明するんだろう、と
会場を見廻しながら心配になってきました。

そこへ、アインシュタインのイラスト T シャツにジーンズ姿の
村山斉(ひとし)先生が颯爽と登場されました。
東京大学 数物連携宇宙研究機構の機構長、
世界の物理界を牽引する若きプリンスです。
全身からオーラが出ています。

スクリーンの左側にピカチュウが映し出されました。
そのあと右側に現れたのは、
青写真のようなちょっとコワイ反ピカチュウ。
目からウロコ、でした。
「反物質」の例えですね。
子供たちの心をつかんだな、そう思いました。
私の心もつかみました。(笑)

そうして「エネルギーとは?」ということを
小学生でも解るように説明されるのです。

エネルギーには、
速く走っているものなどがもつ「うんどうエネルギー」と
高く上げたものなどの「いちエネルギー」があります。

なんと「位置」も「運動」も、ひらかな表記なんです。
「ようし(陽子)」も「でんし(電子)」も。
これも初めての経験でした。
聴いていると、重さもエネルギーのひとつであることが
自然と理解できてくるのです。

そこにアインシュタインの肉声(英語)が聞こえてきて
聴衆の憧れと興味を引きたてる!

難解な理論を数式や専門用語で
一般の人に説明する講演会はありがちです。
ですが、素粒子物理学の最新研究テーマの科学的な真実を、
最もシンプルで適切な言葉で、小学生にもわかるように伝える、
…… むずかしいことを易しい言葉で伝えるのは、容易ではありません。
これは磨きぬかれた明晰な思考があるからこそ、できるのですね。

小学生の目線まで降りていって、
難解な素粒子理論の一端を子供たちに届けた
村山先生の力量に頭が下がりました。

マジシャンの前田知洋さんのクロースアップマジックは鮮やかで、
スケッチブックに描いたトランプの絵が動いたときは、驚きました。
理系の大学出身なので、トンネルダイオード、ラプラス変換などが
トークに出てきて、ぴったりのコラボレーションでした。
樋口岳雄先生の、つくばの特産は「反物質」という話も面白い。

片道 6 時間半のつくばは遠かったけれど、行ってよかった。
感動の一日でした。

天満ふさこより

追伸
岩田先生、反ピカチュウに触ると爆発します。
ピカチュウと反ピカチュウの見分け方は、
今度教え子の村山先生に伝授してもらってください。

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2009年04月10日

3月29日 ノーベル物理学賞受賞記念講演会

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皆様

3 月 29 日(日)ノーベル物理学賞受賞記念講演会
「サイエンスへの限りない好奇心」へ行ってきました。
会場となった立教大学は、煉瓦造りの瀟洒な建物が立ち並んだ
美しいキャンパスで、ここが池袋という都心とは
思えないほどでした。

どうして講演会を聴きに東京まで行ったのか
それには理由があります。

立教大学では、ちょうど日本物理学会の年次大会が
開催されていました。
会場に物理学会の会員もおられる席で
江崎・小柴・益川・小林先生という、
日本の四人のノーベル物理学賞受賞者が一堂に会される。
こんな機会は、一生に一度あるかどうか。
往復はがきを出したあと、もし抽選に当たったら
行って来いというサインだと思うことにしました。

会場となったタッカーホールは、終始なごやかな雰囲気でした。
日本物理学会会長の二宮正夫先生の挨拶から始まり
江崎玲於奈先生と小柴昌俊先生の祝辞のあと
益川・小林先生の受賞記念講演がありました。

益川敏英先生は、壇上の真ん中に立たれて、
スライドなしで聴衆に語りかけられました。
ツヤのある白髪の先生で、いろんなメディアで拝見したのと同じ
人間性がそのまま伝わってきたのはうれしかったですね。

テレビでは聞けないこんなことも言われていました。
湯川博士の受賞以来、素粒子理論は日本人向きだと言われているが、
実は素粒子実験のほうが向いている。
それは、稲作民族が一糸乱れず、それぞれのパートを
遅れることなく完遂していくからなのだそうです。
うなずくことしきりでした。

小林先生は、「対称性の破れ」をわかりやすい図と
非常に簡潔な言葉で説明してくださいました。
この 10 日間ほど、鏡を見ると「パリティ」という言葉が頭に浮かび、
目につくものすべてに、これは対称性があるかしら?と思ったりします。
これは、どうも小林先生の講演の影響らしいです。(笑)

今回、東島清先生による日本の素粒子物理学の歴史や理論のお話
髙﨑史彦先生の、対称性の破れを検証する実験の説明を聴いて
CP-Violation in the Renormalizable Theory of Weak Interaction
というわずか 6 枚の論文が、いかに偉大な業績であったか
ということをあらためて認識しました。

素粒子の世界は、
人間の日常の感覚からかけ離れた、はるかに小さい世界ですから、
それを記述することができるのは、「数式」ですよね。
ただ、あの数字と記号の羅列を見ていると
私には無機質な冷たいものに感じられていました。

ですが、益川先生や小林先生の御講演を目の前で聴いて
真理の探究への姿勢をかいま見、
論文が血の通ったものに思えてきました。
人間の脳が生み出した美しい仕事だと思ったのです。
そして、講演を通じて次世代への課題も確かに受け取りました。

感動は、人間を変えます。
もっと若い方々にも、こういう講演会に来てもらって
実際に先生方のお話を聴いてもらったら、人生が変わる!
そう期待せずにはいられませんでした。

天満ふさこより

追伸:
ひとつ心残りがあります。
益川先生のサイン入りの本をロビーで販売していました。
それも 2 割引!
ですが、あまりにも人が多かったので
あとで買おう、と休憩時間に行ったら
サイン本のところに「完売御礼」って・・・。
泣く泣くサイン無し本を買って帰りました。
チャンスの神様には、前髪しかありませんでした。(涙)

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2009年04月05日

家紋のはなし

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葬儀では、
はたして黒いスーツを着たものか
五つ紋付を着たものか
迷っていました。

かっこいいのは、五つ紋付ですが、
お茶のためにリサイクルきものを買ったので、
家紋はそれについてきたもの。
自分の正しい家紋を知りもしませんでした。
弟に聞いてもわからずじまい。

唯一知っていそうな親戚の長老は
90 歳を超える高齢で足が悪く、
とても出席できそうにないと、たかを括り、
五つ紋付に傾いていました。
ところが、その長老が息子に付き添われて
はるばる関西から東京近郊までいらっしゃるとの事。

急遽その長老のおばさんに電話して聞けば
正しくは「丸に桔梗」、
すでにきものに付いているのは「丸に梅鉢」。

おばさん曰く
「そら天神さんやんか」
「やっぱりスーツで行くしかないかな」と言うと、
「ええんちゃうか、わからへんで」との返事。
「じゃ、おじさんには前もって謝っておいてください。」
と言うことで、間違った家紋で葬儀に出ました。
和服は僕一人でした。
参加者の一人によると
なかなか喪主らしく見えていたようです。

家紋は葬儀の後
付け替えてもらいました。

その後ウェブなどで調べてわかった事ですが、
家紋にはそれを統制する法律はありません。
それで、どんな家紋を使うかは
法律的には原則自由なようです。

親父の様に 9 人兄弟の末っ子ともなれば
慣習的にも代々の紋を使う必要はない。
江戸時代も人気歌舞伎俳優の紋を
使う人が多かったようですね。

山本均より

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