物理学者と素粒子好きのみなさんとの、ILC(リニアコライダー)にまつわる対話集。
好奇心のおもむくまま話はいろいろなことろに、飛んでいきます! はてさて、素粒子物理研究の一端をここで垣間見る見ることはできるのでしょうか?
▼はじめのごあいさつ
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広島大学准教授。スタンフォード線形加速器センターへて、広島大学へ。リニアコライダーでは「レーザーと電子ビーム」をキーワードに光子光子衝突や偏極陽電子源の開発を行っている。小学校のときは剣道場へ通い、中学・高校ではサッカー部だった。今でも週2回のスポーツジム通いは欠かさない。
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バレエ評論家。第4回・5回日本ダンス評論賞入賞。好きなものはバレエと猫。著書に『「星座」になった人 芥川龍之介次男・多加志の青春』(新潮社)がある。
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高エネルギー物理学実験を楽しんできたが、1年半前に KEKを定年退職して現在は名誉教授に。05年には木原元央氏と共著にて『リニアコライダー 素粒子の謎に挑む最強の加速器』(技術経済研究所)を刊行。
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カリフォルニア工科大学大学院に留学し、スタンフォード線形加速器センター、フェルミ研究所等で素粒子実験に携わる。ハーバード大学准教授、ハワイ大学教授を経て現在東北大学教授。ILCの物理と実験に関する国際組織のアジア代表を務めている。趣味は茶道、ピアノ、インラインスケートなど。
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2009年03月20日
皆様
映画「おくりびと」が
米国アカデミー外国語部門賞を受賞しましたね。
日本映画として初の快挙です。
日本の ILC 測定器関係者は、ほぼ毎年、
3 人くらいで徒党を組んで、中国に乗り込んで
リニアコライダーの宣伝をしているのですが、
今年の 1 月にも北京の精華大学と高エネルギー研究所で
講演シリーズをやりました。
その往路の飛行機の中で「おくりびと」を見ました。
映画の最後で
本木雅彦演じる主人公が死んだ父親の髭をそって
記憶にある父親の顔を思い出すところなど
感動して涙も出てきたのですが、
物理学者としての考え方でしょうか、
「納棺の儀式も葬儀も生き残った者達の気休めではないか?」
と思いました。
死んだ本人はそれらの儀式は全く知らぬところで
要するに生き残った者たちの
自己満足に過ぎないのではないか、と。
それから一ヶ月たたないうちに
父が亡くなりました。
危篤の知らせを受け、新幹線で駆けつけ、
二日後に他界し、喪主として葬儀を行いました。
病室での父は
髭をぼうぼうとはやし、意識が殆どない状態で
苦しそうにあえいでいました。
アメリカに長年いたため、
父親の印象は僕が高校や大学の頃のもので、
その面影とはかけ離れたものでした。
父は二人の若い女性の納棺師によって
体を清められ、髭も剃られて
セレモニーホールの和室の布団の上に横たえられ、
家族や親戚が対面しました。
そして、さらに少々化粧をして
末期の水をとりました。
そのときの安らかな表情を見て
「僕の親父だ」と思ったのです。
「おくりびと」の最後の感動的な場面と全く同じでした。
その場にいた弟も同じように感じていたようでした。
いまでもこれらの儀式は
生き残った者たちのためのものだと思っています。
でも、それは単なる気休めじゃない。
家族や親戚の個々人が、旅立つ人の存在と記憶を通して
各々の間の関係を確認し合い
社会の中で機能して行くうえで
重要な役割を果たしていると実感したのです。
山本均より
2009年03月14日
皆様
イギリスのオックスフォードに来ています。
オックスフォード大学と言えば、
世界的に有名なイギリスの名門校です。
ILC の研究も盛んで、
今回はその打合せにやってきました。
街は、石造りの建物や教会が立ち並んで、歴史を感じます。
最近では、ハリーポッターのロケ地に使われたりしているので、
皆さんおなじみの風景かもしれません。
先日は、日曜ということで、街を歩いて回りました。
ハリーポッターのロケも行われた有名なカレッジは
観光客でいっぱいでした。
夕食は、こちらの友人が招待してくれました。
数人でどこかのレストランに行くのかと思っていたら、
カレッジの中のダイニングルーム。
学生がたくさん並んでいて、壇上に先生やゲストがいるという、
ハリーポッターの映画にたびたび登場するあれでした。
私たちはゲストということで、
一段(と言っても 10 cmくらいでしたが、)高い前の壇上でした。
主催者(なんと学長)が、
裁判官みたいに木槌で机たたくのを合図に
全員が立ち上がってお言葉を聞いて、食事の開始。
デザートが終わるとまた、木槌の合図で全員が起立した中を、
壇上の先生やゲスト(我々も!)が退場します。
とても興味深い体験でした。
こちらの大学で、このような伝統的スタイルのディナーを
たびたび開催しているとのことです。
イギリス人から、日本の大学には、似たような伝統はないのか?
と聞かれました。
学生と教員が一同に集まって懐石料理・・・?
思い当たらないですね。
日本の大学のシステムは、
明治初年にヨーロッパやアメリカから輸入されたのですが、
この伝統は入ってこなかったようです。
もしあったとしたら、どんな形になっていたのでしょうね。
高橋徹より
2009年03月10日
みなさま
このところ、天満さんの独壇場とでも言うべき、
バレーのお話に圧倒されています。
バレリーナが舞台上を歩いて来て歩いて去るだけの動作、
「デフィレ」と言うんですか、そんな単純な動作の美しさが、
何となくわかったような気がします。
ふっと思いついたんですが、
これは他のことについてもいえるのではないでしょうか。
バレーと違う地域色の強い舞踊でも、
基本動作が同様な理由で美しいんじゃないかと想像します。
真っ先に浮かんだのは日本舞踊です。
バレーより動きがスローで、
しかも和服というものを着ているため、
軸とかバランスとかはあらわではないでしょうが…。
日本舞踊家の「デフィレ」を見てみたいですね。
岩田 正義より
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