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2008年11月12日

「ワープする宇宙」の科学的真実について

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皆様

日本人ノーベル物理学賞の話が
突然降って湧いた直前に戻りますが、
リサ・ランドールの「ワープする宇宙」で
科学的真実が犠牲になっていないという例を
具体的にお話ししたいと思います。
たとえば、超対称性理論 を説明するくだりです。

現在受け入れられている素粒子の理論
(標準理論と呼ばれています)には、
主人公役の ヒッグスという粒子 があります。
未だ見つかっていない仮想上の粒子ですが、
あるとすればその実質上の重さは判っている。

一般に素粒子の周りにはそれと反応する
他の素粒子の雲がまとわりついていて
見かけ上重くなっています。
重い毛皮のコートを来ている人の
実質上の体重が本人の裸の体重より
重くなるのと同じです。

ヒッグスの場合、その毛皮のコートの重さを計算してやると
なんと判っている実質の重さの百万倍の百万倍になるのです。
これは、十兆トンの毛皮のコートを着ている人の
コートを含めた全体の重さが
百キロであると言うのと同じで、
どう考えてもおかしい。

超対称性理論では、
既に知られている全ての粒子に対応して
それぞれ新しい粒子があると仮定します。

そしてそれらの新しい粒子による毛皮のコートが
いわば負の重さを持っていて、
先の毛皮のコートの重さを帳消ししてしまい、
つじつまが合うようになるのです。

ただ、僕自身以前から理解できなかったのですが、
新しい粒子は古い粒子とは違った反応をするはずで、
それがきれいに相殺するというのは、どうも理解できませんでした。

それが、「ワープする宇宙」では
図を使って見事に説明されていたのです。
まさか、「ワープする宇宙」を読んで解決するとは
思ってもいませんでした。

山本均より

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