物理学者と素粒子好きのみなさんとの、ILC(リニアコライダー)にまつわる対話集。
好奇心のおもむくまま話はいろいろなことろに、飛んでいきます! はてさて、素粒子物理研究の一端をここで垣間見る見ることはできるのでしょうか?
▼はじめのごあいさつ
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広島大学准教授。スタンフォード線形加速器センターへて、広島大学へ。リニアコライダーでは「レーザーと電子ビーム」をキーワードに光子光子衝突や偏極陽電子源の開発を行っている。小学校のときは剣道場へ通い、中学・高校ではサッカー部だった。今でも週2回のスポーツジム通いは欠かさない。
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バレエ評論家。第4回・5回日本ダンス評論賞入賞。好きなものはバレエと猫。著書に『「星座」になった人 芥川龍之介次男・多加志の青春』(新潮社)がある。
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高エネルギー物理学実験を楽しんできたが、1年半前に KEKを定年退職して現在は名誉教授に。05年には木原元央氏と共著にて『リニアコライダー 素粒子の謎に挑む最強の加速器』(技術経済研究所)を刊行。
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カリフォルニア工科大学大学院に留学し、スタンフォード線形加速器センター、フェルミ研究所等で素粒子実験に携わる。ハーバード大学准教授、ハワイ大学教授を経て現在東北大学教授。ILCの物理と実験に関する国際組織のアジア代表を務めている。趣味は茶道、ピアノ、インラインスケートなど。
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2008年11月29日
天満様
捨て猫を放っておけないどころか
そこまで面倒みてしまうなんて、
親子そろって、ただの動物好きではなさそうですね。
呆れつつも感心してしまいました。
また名付けが良かったですね。
「捨子でなくて拾子」だなんて、座布団一枚!
我が家のことを振返ってみると、猫はいつも一匹ずつでした。
今もそうです。あまり人間と親交を深めない動物ですから、
一緒に遊ぶことは殆どありません。
例外がひとつあります。
腕時計のガラスに陽の光が反射すると、
床や壁に光のスポットができて動きます。
我が家の猫は、これだけは真剣に追いかけるのです。
何が刷り込まれているんでしょうか?
外界を知らずに育った無口な猫です。
もうおばさんかおばあさんという世代でしょうが、
最近になって、自分の意思を人間に伝えようとします。
長い間なかったことです。
「目を見つめて鳴きかけてくる」、
「無視していると椅子の背に爪を立ててくる」、
あるいは「床にスフィンクスみたいに座ったまま
悲しそうな顔でじっと見つめている」。
いずれも餌をくれ、あるいは替えてくれと言っているのです。
あとは、早朝に「起きてくれー」と鳴くだけです。
それにしても、今の猫はネコメシも焼き魚も食べませんね。
爪研ぎにつけたマタタビに反応しなかったのにも驚きました。
猫は不思議な動物です。
特に好きなわけではありませんが、
じーっと目を見つめていると吸い込まれるような気がします。
岩田正義より
2008年11月24日
岩田先生
先生のお宅の猫ちゃんたちはお元気ですか。
突然ですが、我が家に猫が一匹増えました。
ひろこといいます。
9 月の終わりに、近所の人から段ボールの中に
仔猫が捨てられていると連絡がありました。
それで家の人が拾ってきました。
拾った時は、体中がネチャネチャでした。
まるでゴムのりにでも漬けられていたみたい。
何度洗っても、ちっとも落ちません。
鳴き疲れたのか、か細い声で鳴くだけでした。
体温がみるみる下がっていくので、
タオルにくるんでさすったり、電気座布団の上に置いて
撫でたりしました。水と猫犬用の栄養ドリンクを
一番小さい注射器で飲ませました。(私は見ていただけですが)
この子は助からないかも、と覚悟しました。
翌日、獣医さんに連れて行って診てもらいました。
ネズミ捕りに引っかかったのを、
はがされて捨てられたのではないかということでした。
近頃はエサを食べようと近づくと
ゴキブリホイホイみたいに手足がくっついて取れなくなる
ネズミ捕りがあるそうです。怖いですね。
「すてこ(捨子)」じゃあんまりなので、
「ひろこ(拾子)」という名前になりました。
黒い子猫ですが、尻尾は付け根から3センチくらいのところで
右に曲がり、さらに4センチほど先で左に曲がるという
複雑な尻尾です。さぞかし、体の重心の取り方が難しいのでは
と心配しましたが、何の問題もないようです。
大変だったのは、先住民の他の 3 匹の猫たちです。
3 匹が 3 匹ともワガママなので、仔猫をあたたかく迎えて
やるような包容力はゼロ。
アンタなんかキライ、とそそくさと逃げて行ってしまいます。
ひろこは、可愛がっていた同じく黒い猫の生まれ変わりか、
と思っていたのですが、やんちゃ過ぎます。
人間の背中に爪を立てたまま、地面にずり落ちていったり
膝に飛び乗ろうとして失敗し、仔猫が宙吊りになる。
、、、毎日流血騒ぎ、傷だらけの人生です。
拾った時の体重は、370 グラムでしたが、1100 グラムに増えました。
飼い主に似たのか、どんどん大きくなります。(笑)
ただ仔猫と遊ぶと、私の頭の程度も同じになって困ります。
私がシュレーディンガーさんに敵意を感じる理由を(笑)
おわかりいただけましたでしょうか。
天満ふさこより
2008年11月12日
皆様
日本人ノーベル物理学賞の話が
突然降って湧いた直前に戻りますが、
リサ・ランドールの「ワープする宇宙」で
科学的真実が犠牲になっていないという例を
具体的にお話ししたいと思います。
たとえば、超対称性理論 を説明するくだりです。
現在受け入れられている素粒子の理論
(標準理論と呼ばれています)には、
主人公役の ヒッグスという粒子 があります。
未だ見つかっていない仮想上の粒子ですが、
あるとすればその実質上の重さは判っている。
一般に素粒子の周りにはそれと反応する
他の素粒子の雲がまとわりついていて
見かけ上重くなっています。
重い毛皮のコートを来ている人の
実質上の体重が本人の裸の体重より
重くなるのと同じです。
ヒッグスの場合、その毛皮のコートの重さを計算してやると
なんと判っている実質の重さの百万倍の百万倍になるのです。
これは、十兆トンの毛皮のコートを着ている人の
コートを含めた全体の重さが
百キロであると言うのと同じで、
どう考えてもおかしい。
超対称性理論では、
既に知られている全ての粒子に対応して
それぞれ新しい粒子があると仮定します。
そしてそれらの新しい粒子による毛皮のコートが
いわば負の重さを持っていて、
先の毛皮のコートの重さを帳消ししてしまい、
つじつまが合うようになるのです。
ただ、僕自身以前から理解できなかったのですが、
新しい粒子は古い粒子とは違った反応をするはずで、
それがきれいに相殺するというのは、どうも理解できませんでした。
それが、「ワープする宇宙」では
図を使って見事に説明されていたのです。
まさか、「ワープする宇宙」を読んで解決するとは
思ってもいませんでした。
山本均より
2008年11月05日
皆様
10 月 25 日(土)、ノーベル物理学賞がわかる?!
「対称性の破れと南部,小林・益川理論」と銘打って
今年度のノーベル物理学賞について解説する
広島大学理学部主催の講演会を行いました。
急遽企画したのですが、さすがノーベル賞効果です。
土曜日、それも主な対象は学部学生としたのに
一般の方(呉から来られた塾の先生と生徒さん)を含む
120 名超の方が来場されました。
(50 名来てくだされば良いかな、と思っていたのです。)
「自発的対称性の破れ」とか、「CP対称性の破れ」とか
なかなか解説するのは難しい話だったのですが
私を含む 3 名で解説に挑戦しました。
呉の方からは面白かったというメールもいただいたので
早速「物理屋往復書簡」を紹介しました。
また一人読者が増えたでしょうか。
準備段階では、新聞社からも問い合わせがあったのですが
今回は学部学生レベルということで
掲載は見送ったようです。
11 月 24 日は高校生一般向けに広島市内で開催します。
そのときまで熱が冷めていないように願っています。
高橋徹より
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