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2008年03月28日

超ひも理論

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天満さま

超ひも理論の講演を聴いてくるなんて…、
天満さんの好奇心の強さに感嘆します。

実は、(元)実験研究者の中でも特に理論に弱い僕なので
困った話題なんですが、
これは、量子論で考えることのできる
最小スケールの世界を相手にした素粒子理論だとのことです。
素粒子間の相互作用としては無視できていた重力が、
他の力と同じくらいの強さになる領域を考えるので、
粒子や力を「 統一 」して理解できる理論になるはずだ
と聞いています。

「 基本原理 」という足場つくりに挑戦し、
そこから今までの色々な疑問を解いていこうという、
いわばトップ・ダウン方式の考え方です。
それだけに、正直言って、僕のレベルでは
中身はとても分かりません。

超ひも理論はとても難しくてとっつきにくいのですが、
たとえ聴衆に理解してもらうのは無理でも、
とにかく多くの人に研究内容を説明しようという努力がされていることを
高く評価したいと思います。

ところで、理論の検証というのは、
実験研究の目的のひとつに過ぎません。
しかし現実には、今まで以上にエネルギーの高い加速器をつくる機会は
なかなかめぐってきません。

その間に理論的研究だけがどんどん先へ行って、
予言がいっぱい出てきます。
大型加速器計画を立てるときには、
どれに答を出せるか検討しておかねばなりません。
「 何か予想外のことが見つかるかも… 」
という牧歌的な時代じゃなくなったわけです。

返事にもならないメールになってしまいました。すみません。

岩田正義より

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2008年03月23日

ムズカシイ話

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みなさま

> 素粒子関連の話をしはじめると、みんながすうっと引いていき、
> 遠くを見つめるような目になっていくような感じがします。
> 壁ができるんですよ。

岩田先生、ホントそうですね。
私も普段、素粒子についての話をすることはありません。
いきなり「 私たちは素粒子でできています 」なんて話しはじめたら
みんな口ぽか~ん、としてしまうでしょう。
ムズカシイし、目に見えないし、そのうえ絵に描くこともできませんから。

一度だけ、「 超ひも理論 」の講演を拝聴したことがあります。
京都大学の川合光先生の御講演です。
それは、一般初心者向けの本で読んだのとは、全く異なる世界でした。
「 確率振幅 」
「 非摂動効果 」
「 無限多体効果 」
この日本語で表わされたものは何なのか…?。

もう頭が驚きすぎて、講演中居眠りをすることもできませんでした。
“ 場違い ”という言葉で頭がいっぱいになりました。
脳みそが、家庭用のパソコンと、スーパーコンピューターくらい
違うのかも、と真剣に考え込んだくらいでした。
( 他の聴衆は、理解しておられたのか、尋ねてみたかった。 )

理論を実験で検証するのが、先生方のお仕事だと伺っていますが
理論物理は、お得意でしょうか?

天満 ふさこより

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2008年03月11日

理科離れと英語教育

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皆様

これは、日本の英語教育と似た状況だと思っています。
中学校から高校まで 6 年間も英語を習っているのに
日本人は英語ができないと言われます。

私に言わせると、日本人の大半は英語を使えなくても
十分に幸せに行けていけることがその原因です。
日本が世界でも有数の豊かな国であるのは、やはり本当でしょう。

日本語は世界のごく一部でしか通じませんが、
それでも多くの人が、何不自由無く暮らして行けることは事実です。
たまに行く海外旅行や趣味のときだけに
英語が必要な人が多数だとしたら
日本人が英語をできなくても当然ではないでしょうか。

私の場合も、受験英語だけでは、ほとんど何もできませんでした。
英文を読んで中身を理解するということが、少し理解できたのは
英語のテキストの論文を読まなければならなくなってから。

英語でコミュニケーションができるようになったのは
アメリカに行ってからでした。すべて必要に迫られてからです。

もちろん、だからお手上げ、ですませて良いということでは
ないと思います。
将来のことを考えると、
今の暮らしを支えて、かつ発展させるためには
理科の知識が必要な人は、増えざるを得ないのではないでしょうか。

それに否応なし地球は小さくなっています。
英語で外国の人とコミュニケーションをしなければならない人も
増えざるを得ないでしょうね。
( ある人によると、これは外国文化に適応するということなので,
日本人として幸せなことかどうかは、“?”だそうです。 )

> でも最近は、入試科目の適正化が意識されてきたようですね。それに、
> 大学が科学を社会に伝えようと努力しているようです。
> マスコミの努力も目につきます。全国紙、地方紙ともに、
> 科学欄がずっと充実してきています
> 漢方薬のようにじわっと効いてくるでしょう。

大学がどのようにしていけばよいか、解答は直ぐには出ないし
また最良の解がひとつということはないと思います。
「 漢方薬のようにじわっと効く 」という岩田さんのお考えに全く同感です。
理科も英語も“ これからの教育は漢方薬 ”かな?

高橋 徹より

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2008年03月04日

Re:理科から科学へ

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岩田様

私がこの話題について話し( 書き )始めると
まとまりのない話を延々と続けてしまいそうです。
( 一応現役の大学教員ですので )
そうならないように,岩田さんのメッセージの一部分について
返事をしてみようと思います。

> 理科から離れても生きていきやすくなったからでしょうか? 

この側面は大きいと思っています。
一言でいうと、世の中が非常に
多様化しているということではないでしょうか。

昔よりはるかに、いろいろなものがあります。
テレビゲーム、インターネット等々。
( 否定的な意味ではありません。私はこのようなものが大好きです。
今日もこれから娘とWiiで勝負です。 )
インターネットとかテレビーゲームは高度な情報機器ですので
これを作り上げるためには、高度な理系の知識が
必要なことは言うまでもありません。

でもできてしまったものは、小学校 1 年生の私の娘でも、
何の支障もなく使うことができるのです。
これもポイントでしょうね。

結局、世の中が多様化して人々の興味が分散した。
高度な技術によって、逆に理科の知識が必要ない場面が増えた
ということが理科離れの一因でないか、と思っています。
ひとことで言うと、生きていくため理科なんか必要無い
ということでしょう。

高橋 徹より

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