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2008年02月03日

『筑波の恋』

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みなさま

KEK から年賀状をいただきました。
これは、Belle の測定器でしょうか。
色がキレイで、造形的にも素敵です。

KEK の住所を見ていたら、以前読んだ短編小説を
思い出しました。
清水義範氏の『 筑波の恋 』です。
お読みになったことがありますか?
つくばが舞台です。

主人公の千田康之は、筑波学園都市に住む独身の研究者。
彼女イナイ歴 31 年。

その彼が、お見合いをします。
初デートで、熱力学の研究者である千田に
あろうことか熱エントロピーの話題をふってしまったのですから、
さあ大変!

彼はだんだんノッてきて、相手の女性の気持ちなどお構いなしに
蒸気機関から、ジェットコースター、ヒートデス、
最後は「 マックスウェルの悪魔 」の話までいってしまいます。

熱エントロピーの話を「 心ゆくまでやってしまった 」主人公は
次回のデートを楽しみにしている様子ですが
…さてどうなるんでしょう

何気ないやりとりですが、ふたりの会話とその内なる声を
読んでいると、こういうの、いかにもありそう、
と苦笑してしまいます。

小説の途中に
「 もうどうなってもしらない 」
「 デートの話題にこれはないんじゃないだろうか 」
「 そんなことどうだっていいやとまともな人間は思う 」

と、傍観者になりきった作者の一文があって
これがまたいいんです。

ここでこんなことを書くと、おこられそう(笑)と思いながら
清水ワールドをお薦めしてみました。
*『 ジャンケン入門 』( 大陸書房 )所収

天満ふさこより

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