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2008年01月25日

雨畑(あまはた)硯

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集中しなければならないのに、どうしても頭の中がバラバラになっていて
気が散って仕方が無いときは、「 墨書 」します。
お習字するわけです。( 私、変わっていますか? )

墨を摺って、墨液を筆に付けて穂先を整える、この所作がイイのです。
それから、写経でも仮名でもよいのですが、
細い筆で、写経用紙や料紙に書き散らします。

書いていくにつれて、筆が自分の体の一部のように思い通りに動き
心と体が、ピタッとひとつになった感覚がしてくると
しめた!と思い、紙と鉛筆を取り出し、文章を書くほうにうつります。

以前、「 御香 」を調合する教室に、行ったことがあります。
丁子、沈香、白檀、桂皮、麝香( ジャコウ )などを乳鉢に入れて
小さなスリコギで摺り、練香を作るのですが、そのとき、
「 これ、墨を摺った時と同じ匂いがします 」
と先生に申し上げたら、
「 よくお分かりですね。この『 龍脳( リュウノウ )』という材料は
高級な墨にも使われています。 」
と言われました。

漢方薬でもある「 龍脳 」には、気をよくする働きがあるそうです。
かの中国の玄宗皇帝が、楊貴妃に贈った香木としても有名ですよね。
たぶん、墨を均一に摺るという行為が、精神を集中させるのと、
龍脳の香りが、心を落ち着けてくれるのでしょう。
昔の人もこうやって、精神を統一してきたのではないでしょうか。

年末に、新しい硯を購入しました。
中国の名品、端渓( たんけい )や歙州( きんじゅう )硯ではありません。
「雨畑( あまはた )硯」といいます。
山梨県の名産品です。( 岩田先生が住んでおられる山梨県ですよ )

私にとっては、高価な硯だったのですが、
黒くて滑らかで、品のよい艶と、
自然石を生かした造形に魅せられて、買ってしまいました。
大切に使います。

天満ふさこより

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