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2007年05月30日

「不思議」と「脳の働き」

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天満様

メール拝読しました。
「 物理屋往復書簡 」が始まったきっかけにしてもそうですが、
不思議な縁というのは、あるものですね。
私は、科学を本業としていますので、客観性ということを重視しますが、
世の中で起こった不思議なことには、
現代科学が、人の感覚に及ばないことが、多々あると思っています。

特に、感覚 … 結局これは人の脳の働きということになりますが、
これは今の私達の知識ではとうてい理解できません。

実は、今日もそんなことを考えていました。
ちょっと長くなりますが、、、、
昼休みに時間があるときは、大学周辺を歩くのですが、今日はその日でした。
歩きながら頭に浮かんだのは小柴先生の言葉、
天満さんもよくご存じだと思いますが、
「人間、考えて、考えて、考え抜けば、山勘も良くなる。」
です。

これを聞いた人の多くが、前半部分( 考えて、、、)の意味を
忘れているような気がしてなりません。
考えて、考えて、考え抜くことによって、
脳の回路( ニューラルネットワーク )が鍛えられているのです。
スポーツや楽器の練習などで練習を繰り返すのと同じです。

その上で、山勘を働かせるというのは、
決して単なる当てずっぽうではありませんね。
練習に裏打ちされた、非常に複雑な論理的な思考が
無意識のうちに行われているのだ、と私は考えています。
そのことを本人が意識していないのが
「 山勘 」という表現に表れていると思っています。

この無意識に行われている論理的思考
( 実は、これが行われているというのは、私の山勘です。 )を、
科学的に解明できたら、
きっとノーベル賞( どころではない、人類社会を変えてしまう )だろうな、
と散歩しながら考えていました。

以前、脳理論にも少し手を出したことがあると言いましたが、
その動機はこんなところです。
小柴さんは将来孵(かえ)るかもしれない、卵を持っておけとよく言われますが、
この卵は孵ることはないだろうな、と思いつつまだ持っています。

高橋徹より

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