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2007年04月30日

Re:加速器がわかる本 Newtonムック

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みなさま

Newtonムックを見ました。
なんといっても、CGを駆使して目に訴えているのが、良いです。
素粒子関係は宇宙に比べてきれいな絵が作りにくいので
一般に訴えにくいということが言われて続けていました。

すばるの星の写真には、なかなか敵いませんが、
それでもいろいろな図がそろってきました。
私も大学生や高校生に話をする機会がよくあるので、
こういうネタが充実してくることはうれしい限りです。

ちょっと驚いたのは ILC の全体像です。
これは最新の構成図をもとにしているようです。
それが固まったのは昨年の 11月末ころで、それまでとは大きく変わりました。
関係者の努力が目に浮かぶようです。


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でも、一言だけ、最後のレーザープラズマ加速の部分;
本文はレーザープラズマ加速の解説なのに、挿絵の方は
( レーザーを使わない )プラズマ加速になっていますね。

高橋徹より

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2007年04月26日

加速器がわかる本 Newtonムック

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みなさま

昨年だったかKEK関係者から、一般向けの本を準備している、
加速器関係は売れ筋ではないので、出版は簡単ではなさそうだ、
と聞いていました。

それはこれを指していたんですね。Newtonムックの、
「小さな素粒子を見る巨大な装置:加速器がわかる本」
が出版されました。

高エネルギー加速器研究機構、理化学研究所、
日本原子力研究開発機構が協力したものだそうです。
( それにしても、研究機関の名前をもっと短くできませんかネー )。

今まで粒子加速器をやさしく紹介する本がなかったので、
手にとってうれしくなりました。
そして、隅々まで読まないうちに感心しました。

第 1 に、素粒子、宇宙、各種の加速器、加速器応用、
それにリニアコライダーまでを含めて、よくまとめきったものです。

第 2 に、ページ構成です。見開きごとにテーマを持ち、
左に本文、右に図や写真があって見やすくなっています。
これは解説を書きやすいやり方で、賢明だったと思います。
さらに、図や写真が大きくなるので、細部まで見やすいのです。
高級な絵本とも言えます。

内容をほめちぎるわけにはいきませんが、みんなに伝えたいという
努力の跡が見える本です。
みなさん、読む、または見る価値がありますよ。

内容とは関係ありませんが、ひとつ文句があります。
目次のページを探すのに苦労しました。開きにくくなっています。
大事なことですよ。

岩田正義より

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2007年04月21日

小柴先生講演会 予告2

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みなさま

ここからが本題です。
マントルから出るα線でも良いのですが、
せっかくだから、身の回りの放射線を霧箱で見た方が
もっとおもしろいですよね。
空気中には壁からでてくるラドンが含まれています。
( あれっ、この話、前もしましたっけ??
だとしたらもう一回聞いてください。((_ _)) )

それだけだったら濃度が低すぎるのですが、
集めると霧箱で十分に見えます。
どうやって集めるかというと、掃除機で集めるのです。
掃除機の先にフィルターをつけて、20 分も動かしておくと、
フィルターに集まった塵と一緒にラドン
( 正確にはラドンが崩壊したポリニウムという元素ですが )
が集まります。

これを霧箱の中にいれて見せると、かなりウケます。
今度もやってみようか、と思います。

ところで余談ですが、掃除機の先につけるフィルターは
何が良いと思いますか。
コーヒーのペーパーフィルタなどを使うと 10 分もしないうちに
掃除機が過熱して止まってしまいます。

結局、掃除機の紙パックフィルターが手に入りやすくて、
掃除機も過熱しない( 掃除機に使うためのものですから )
それにゴミを集めるものなので、空気中の塵も良く集まる。
ということで、これが一番よいようです。
実験してみて初めて分かりました。

大学の先生は暇だなって、、、これも教材作りの仕事なのですよ、、、、

22 日の様子はまた報告します。

高橋徹より

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2007年04月20日

小柴先生講演会 予告1

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岩田先生

>国際リニアコライダーでは、公用語は何になるんでしょうかね。

今まで、漠然と当然のように英語と考えてきました。
少なくとも第2公用語は現地語ですよね。日本語?

みなさま

ところで、今月の 22 日に山口で高校生向けのイベントがあります。
小柴先生の講演会と実験の演示です。
演示の部分は、山下さん、大森さんをはじめ何人かの方が
来られます。私も手伝いに行く予定です。
実験演示では霧箱という放射線を目で見ることができる
簡単な実験装置(装置と言うほどのものでもないですが)を
高校生に作ってもらうことになっています。

実際に何を見るかというと、ランタンの芯( マントルと言います )
から出てくる α 線です。
マントルには微量ながらトリウムを混ぜているものがあります。
そうすると、火をつけたときに発色が良いそうです。
そのトリウムから α 線が出ます。
でも最近は、各メーカとも放射性物質を使わない方針なので、
キャンプ用品屋さんで売っているマントルは
ほとんどトリウムを含んでいません。

大学で霧箱の実験をする教材を探しに、広島で何軒かキャンプ用品屋を
まわりましたが、すべてダメでした。
そうしたら、どなたかが、中国製の何とかというマントルならば
トリウムを含んでいると教えてくれたので、
それを取り寄せてようやく、欲しい物が手に入りました。
なかなか手に入りにくいので、大事に使っています。

高橋徹より

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2007年04月15日

Re:ミクロの世界とマクロの世界

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天満さま

山下さんの講演の様子を知らせていただき、
ありがとうございました。
楽しまれたようですね。

ところで山下さんは CERN に 6 年も居たそうですね。
前にも触れたように、僕が滞在したのは、はるか昔のことでした。
ヨーロッパが、アメリカに代わって、
高エネルギー物理を牽引し始める前夜だったとでも言いましょうか。
見当たる日本人研究者は片手で数えるくらいで、
自国語で相談できる相手が無いも同然でした。

CERN での公用語は、今でもそうでしょうが、仏語と英語でした。
ジュネーブはスイスの仏語圏ですから、研究者以外は仏語が主流でした。
仏語の素養が無かった僕が、所内の会話教室に行かなかったのは、
振り返ってみると大きなヘマでした。

CERN は、その周囲に長期契約をした家具付きアパートの部屋を
たくさん持っていて、僕はこれに入居することにしました。
所内のハウジング・オフィスの担当です。
そこには、日本語を話せるフランス人が居る、
と誰だったかが教えてくれたので、行ってみると、
なるほど日本語がペラペラ。

日本に居たことがあると言うので、何をしていたのかと聞くと
即座に「ヤクザ!」(笑)
正体が何であろうと、地獄に仏とはこのことでした。
当時すでにおじさんだったからもう居ないでしょうね。

仏語ができないと、所内で意思疎通を欠く部分ができます。
実験グループ担当の技術者とは、毎朝会うたびに、
おはよう、元気?
ハイ、あんたも元気?
ハイ、

この後が続きません。互に見つめあい、ニヤっとして別れるという繰り返しでした。
淋しかった。

或るパーティーで、どんな仏語を知っているのか聞かれたとき、
やむを得ず「ジスカルデスタン(当時の仏大統領の名前)」と
答えて笑われました。
でも嘘ではなかったのです。

2 度目は単身で滞在しました。
ある日、ひとりぼっちを見かねた実験責任者のアメリカ人教授が、
映画に連れて行ってくれました。
夫人と 3 人でした。
上映していたのは「道化師」というイタリア映画。
音声はイタリア語、ジュネーブだから字幕はフランス語とドイツ語!!!
隣に座った教授夫人が気を使って、ひんぱんに英語で解説をしてくれました。
恐縮してコチコチになり、理解するどころか本当につらい映画鑑賞でした。

漫談みたいになってしまいましたが、仏語には泣かされたのです。
天満さんはバレーを通じてよく知っているでしょうから、
こんど山下さんに会ったら、6年間で磨いたはずの仏会話力を試してみてください。

KEK周辺で全国の若手研究者をみると、英語力の高さに驚かされます。
間違いなく、研究環境が国際的になったためです。
国際リニアコライダーでは、公用語は何になるんでしょうかね。

岩田正義より

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2007年04月10日

ミクロの世界とマクロの世界

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みなさま

2 月 24 日に、日本科学未来館で
山下了先生の講演を拝聴してきました。
ILC の HP でもおなじみ?(笑)の先生ですね。

会場は、ほぼ満員。
「 素粒子・今昔物語 」というテーマで、
1 時間以上にわたり、熱心にお話してくださいました。

素粒子物理学の歴史から、去年のノーベル物理学賞の、宇宙背景放射の話題
LHC や ILC …… 最新の素粒子像まで盛りだくさんでした。
終了後も、質問が終わらなくて大変!!!私ももっと、聴きたかったです。

山下先生も CERN に 6 年間も行っていらしたとかで、
今は学生さんたちと ATLAS という粒子測定器の研究にも
携わっておられるそうです。
ATLAS は、7 階建てのビルの大きさほどもあるとか…。(びっくり!)
CERN の LHC は、山手線とほぼ同じ大きさだそうですし、
日本に作れたらいいね、と言っているリニアコライダーは
全長が 40 ~ 50 km になるとも伺っています。

物質の最小の単位である素粒子を調べるのに、
ずいぶんと大きな装置が必要なのですね。
ですが、こういう話をすると、
そこまでして、そんな目に見えない小さなものを調べて、何になるんだ、
とか言われそうなんですけれど…。(苦笑)

去年、 KEK を見学させてもらったときに
「 粒子検出器 」というのを見せていただきました。
もちろん、運転中の粒子検出器には、誰も近寄れませんから、
正確に言うと、割合に近いところで、ディスプレイを見せてもらったのです。

まず、粒子検出器という巨大なデジカメが、
粒子の情報を捕えてコンピューターに送り込みます。
それをコンピューターが、位置と時刻であらわし、
粒子の飛跡が、点から線へと再構成されて
ディスプレイ上に、エネルギーと方向が、
描き出されているのだそうです。
(いただいたパンフレット『素粒子が解き明かす万物創生の謎』
に書いてありました。)

ミクロの世界の素粒子と、マクロの世界の検出器。
素粒子の奇妙なふるまいが、周りのものに影響をおよぼしているから
マクロの世界の検出器に反応が出ているということでしょう???
これは、ミクロの世界とマクロの世界は、「 ちゃんとつながっている 」と
いうことですよね。

「 ぼくらはみんな粒である 」( Each of us made of particle. )

未来館 5 階の、加速器のブースの壁に書いてあった言葉です。
私は、これが大変気に入っています。

私たちを形作っている、一番小さな物質である素粒子のことを知ることは、
私たち自身の成り立ちの起源を知ることにもなりますよね。

天満ふさこより

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2007年04月06日

Re Re:番外編・海外での確定申告

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岩田様

そういえば、私の運転免許証も
平成 5 年発行です。

岩田さんと同じことになったのでした。
私の場合は、しばらくの間
アメリカで発行された国際免許で運転していましたので、
確信犯ですが……。

運転歴はパーですが、
裏に、「 初心者マーク免除 」という但し書きがありました。

海外生活を始めた頃や、
帰ってきた時のことを考えていると、
いろいろな出来事を思い出します。

また次の番外編の時に書きましょう。

高橋徹より 

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2007年04月01日

Re:番外編・海外での確定申告

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みなさま

海外から多くの人が集まる環境をつくるときには、
税金申告を含めたいろいろなサポート体制が重要だ、
という高橋さんの指摘に大賛成です。

経験を積んだ KEK では
体制がずいぶん改善されていると感じます。
ILC では、長期滞在者がぐんと増えるでしょうから、
サポート内容も規模も、拡大したものが必要でしょうね。

僕も米国滞在中は、税金申告が大の苦手でした。
シーズンになるとどのスーパーマーケットでも、
申告を代理でやってくれる、
という弁護士の広告でいっぱいでした。
でも余分な(?)収入のない、僕のケースは簡単なはずなので、
必死に取り組みました。

自信を持てないまま郵送しましたが、
いつも申請どおり、なにがしかが、小切手で戻ってきました。
大したことのない収入だったので、
計算チェックもしなかったのでしょう。

ヨーロッパへの出張で締め切りに間に合わないときには、
国税局( IRS )へ手書きの手紙で、延長を申請したりしました。

日本に帰国したら、
市役所から、滞っている今までの市税を払いなさい、
という通知が来て、腰を抜かしました。

あー、そう言えば米国へ出かけるとき、
住所変更を届け忘れたから、
住み続けていたことになっていたんだ。
あわてて今までのパスポートを持って市役所へ行き、
縷々説明して納得してもらったのです。

海外滞在中に期限の切れた運転免許証は、
確か帰国後 2 週間以内なら更新できたのですが、
気が付かずに無効になってしまいました。
幸いニューヨークの免許証は、まだ有効でした。

これを持ち込んで、日本の免許をもらいました。
少々ムッとしましたが、今までの運転歴はパーで、
その日に初取得という扱いでした。

海外への往来・滞在では、いろんな手続きが必要で、
何かしら、ヘマをしがちですね。

岩田正義より

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