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2007年02月03日

Re:『天使と悪魔』

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天満さま

D. ブラウンの " Angels & Demons " を読みました。
読みやすい英文でしたから、宗教用語は推測で済ませ、
我ながら、驚くほどの短期間で終えました。

もっとも、退職して勤めを持たない自由の身だったから
時間はたっぷりあったのです。

確かに、" FACT " と銘打った冒頭の 1 ページで、
実在する CERN ( Conseil Européen pour la Recherche Nucléaire )
という有名な研究所で反物質を作る研究が大きく進展し、
反物質から新型爆弾を作る可能性ができた、と書いています。

書店に高く積まれていたとは言え、
D. ブラウンの著書に興味は湧かなかったのですが、
この 1 ページで読んでみる気にさせられました。

小説中の CERN は、実際よりもはるかに凄い研究所として、
その一方では殺人の舞台として登場します。
いろいろな点で、CERN としても黙っていられないだろうと思いましたが、
天満さんの指摘で、ホームページをのぞいてみると、
まじめに対応して、ていねいに解説してありました。

有名税とも言えますが、
これは、CERN の充実した広報体制をうかがわせます。

僕が、CERN の実験に参加したのは、
ずっと若かったときのことです。
そんな頃から、ヨーロッパのための大規模共同研究機関として、
CERN の組織は非常にしっかりできていて、
意見の食い違いに対処することにも
皆が慣れている雰囲気でした。

今、CERN では、LHC という超大型加速器の建設が
最終段階を迎えているはずです。
予定されている実験計画には、日本のチームも加わっています。
これからの素粒子物理をになうもうひとつの雄として、
僕たちは ILC に期待しているわけですね。

小説にでてくる反物質の研究は、確かに CERN で進んでいて、
日本が主導した実験チームも活躍しています。

生成できる反陽子の量は、爆弾などとはまったく縁の無い
量なのですが、この小説は、現実性はともかく
原理だけを利用したアイデアで度肝を抜くという点で
成功したと言えるでしょう。
それに、後半のストーリーの展開のうまさですね。

映画になるんですか?
小説では、新型爆弾の効果をぼかしていました。
どんな画面にするんでしょうかね。

岩田正義より

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