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2007年01月25日

放射光とコンプトン散乱の違いについて(その2)

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閑話休題

実は、スプリング 8 でこれをやっている人もいるんです。
そうすると、数 GeV というとっても高いエネルギーの光子ができます。
これを標的にぶつけて原子核物理学の研究が行われています。
ILC の 250 GeV の電子とレーザーでこれをやったらどうなるでしょう。

計算してみると、200 GeV というほとんど電子と変わらないくらいの
エネルギーの光子ができることになります。
ILC は超高エネルギー光子ビームもつくれるのです。
技術的にまだ難しいところが残っているので、
原理的には… ですが。

話を X 線発生にもどしましょう。
先日も言いましたが、この方法の問題は、松井選手といえども、
ホームランを打てる確率はあまり高くないことです。
ですので、十分な量のホームランを打ってもらうためには、

* 何度も何度もバットを振る
* ピーチャーは、できる限り多くの数のボールをど真ん中に
 (このど真ん中は重要)投げ続ける
ということが必要です。

コンプトン散乱に置き換えると
* エネルギーは放射光の1/100程度で良いので、
 多量の電子できるだけ小型の施設で作る
* レーザーの強度をできるだけあげて、小さく絞る(これがど真ん中の意味)
となります。

先日も少し言いましたが、
電子加速は常伝導加速のリニアコライダーのために開発されていた技術ですし、
レーザーと電子のコンプトン散乱も ILC のビーム技術開発として
いろいろなところで研究されています。

先日の説明と重なるところがでてしまいましたが、
2 回聞いて(読んで)いただくと、少しでもわかってもらいやすいかと
思ったのですが、いかがでしょうか。

高橋徹より

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