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2006年12月25日

師とともに眠る

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岩田先生

去年、仁科博士の生家を訪ねたとき、仁科会館の館長さんが、
「 朝永先生は、仁科先生のことを慕っておられたんです。
ですから、仁科先生の墓地に、朝永先生の分骨のお墓もあるんですよ。 」
と言われました。

私は、目をパチクリしました。
よく人生相談で、妻が、夫や姑と同じお墓に入りたくない、
と訴えているじゃないですか。(笑) 
それなのに、恩師と同じ墓所に眠りたいなんて。

そこで、多磨霊園に行ってみたんです。
新宿から中央線、西武多摩川線に乗って、多磨で下車。
私、お墓にお参りするのが、嫌いじゃないので。(苦笑)

入口に着いてまずびっくり!
ここは、霊園のはずなのですが、私には大きな公園に見えました。
霊園の管理事務所で、お墓の地図を買いました。
そして、仁科博士のお墓にお参りしたいと言いましたら、
22 区画のところに、印をしてくださいました。

「 ここから、約 1.5 キロあります。
女の人の足で、探しながら行くと 30 分くらいでしょうか。 」
と言われました。
私は、愕然としました。
スーツ姿で、おまけにハイヒールをはいていたのです。
もうしょうがないから、入り口からお墓まで、タクシーで行きました。
霊園の中を、バスも走っていました。

事前に調べすぎると感動が薄れるから、と
霊園までの交通機関以外は、ろくに調べていかなかったのが、
間違いでした。(私らしいでしょ…。)

霊園のほぼ最北側に、仁科博士のお墓がありました。
そのお墓の向かって右側に、小さな墓石があり、

「 朝永振一郎 師とともに眠る 」

と、謹書してありました。
驚いたことに、朝永博士のお墓は、仁科博士のお墓に向くように、
しつらえてあるのです。
こんなに強い師弟の結びつきがあるのだなあ、
と私はちょっと感動してしまいました。
何なら、お墓の写真を添付ファイルで送りましょうか?(笑)

そしたら、左側にもっと小さな墓石があって
「 ハリー シー ケリー 一九七六年 十二月二日
米國ノースカロライナ州ラーレーにて没 」と彫ってありました。
この方も物理学者なのでしょう?
親方は、国内外で心から慕われていらしたのですね。

天満ふさこより

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