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2006年10月17日

2006年 ノーベル物理学賞

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天満さま

話はそれますが、
やっぱり、この時期はこの話題ですよね!
今年の物理学賞はCOBE(Cosmic Background Explorer)による
宇宙背景放射の観測でした。

宇宙背景放射は、ビッグバンの約30万年後の
宇宙の痕跡を現代に伝えてくれるのですが、
COBEは、そのころの宇宙が完全に一様ではなく、
わずかながら不均一だったことを発見したんです。

でも、最近話題をさらっているのは、
COBEの10年程後に精密測定をした
WMAP(Wilkinson Microwave Anisotropy Probe)です。
WMAPは第2ラグランジュポイントにおかれています。
某アニメではジオン公国のあるサイド2です。
最近の高校生にはこれも通じなくなってきましたが…(笑)。

宇宙物理+素粒子物理で宇宙創生の謎を探るというのが、
本当に現実味を帯びたのは、WMAP以後だと思います。

これをみて
COBE <-> 陽子加速器sppsによるWZボゾンの発見
WMAP <-> 電子陽電子加速器LEPによるZボゾンの性質精密測定
という対応を感じました。

LEPのZボゾンの精密測定は
21世紀の素粒子物理に大きな指針をもたらしました。
ILC もそれに乗っていると言えると思います。
sppsはすぐに(LEPの前)にノーベル賞が与えられたのですが、
もしLEPの後だったら物議をかもしたかもしれませんね。
COBEにノーベル賞をあげるならば、WMAPの前にしてほしかったな。

高橋徹より

※ゆくゆくこの往復書簡のメンバーに
 なっていただく予定の岩田正義先生にも
 以下のようなコメントいただきましたのでお伝えしますね!

衛星COBEの成果が公表された直後、
テキサスでの高エネルギー物理学国際会議で
スムートさんの特別講演がありました。
わかりにくい英語、超満員、大喝采といった点が印象に残っています。
かなり経ってから、当人の研究歴を振り返った本を読みました。
記憶が正しければ、最初は泡箱写真解析、
そして空からの反陽子探索に従事。
後者では、気球がブラジルまで飛んで漁船にひっかかったとか、
気球の変わりに空軍の飛行機(特にU2)をつかわせてもらったとか…

そして宇宙背景輻射の精密測定計画を立案。
理由は覚えていませんが、打ち上げ計画は何回も延期され、
準備期間が10年を越える計画になってしまいました。
しかし諦めずに機器の改良を進め、やっとこさ打ち上がったのです。 これを読んだとき、課題の重要性を深く理解し、
外的条件による大幅な遅延にもめげずに
準備研究を継続した研究者、そしてなかなか成果に到達しそうも無い
プロジェクトを支え続けた研究所(LBL)の両方が偉いと思いました。

もうその本は処分してしまったし、タイトルさえ覚えていませんが、
ノーベル賞をきっかけに、なつかしく思い出しました。

岩田正義より

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